橋本院は真言宗高野山の末寺という。
高天原の台地に築かれた寺院なので、奈良盆地を一望できる。
金剛・葛城の山並みを見ながら葛城古道を進む。
ちょうど田植えの準備で忙しそうだ。
葛城の 高間の草野 早知りて
標刺さましを 今ぞ悔しき
葛城の高間の草野を早くに知っておればシメを立てたものを、今となっては 悔しい!
この高天には橋本院という真言宗のお寺があって、その駐車場脇にこの歌の万葉歌碑があります。
この歌碑の説明板にかかれている解釈が面白い。
「高間の里にこんな美しい娘さんがいたことをもっと早く知っておれば命のかぎり抱きしめておくのだったなあ、残念残念今来てみるとすでに人妻になってしまっていたよ。」
この万葉歌を素直に詠むか、恋の歌と詠むか。
橋本院は、もとは奈良時代に元正天皇の勅により行基が開いた高天寺で、初めは奈良の興福寺に属し、後に弘法大師の真言宗に属した。
また、鑑真和尚も聖武天皇の任命により高天寺の住職になったほど、昔は格式の高い寺院だったという。
山門をくぐって境内へ。
寺の縁起によれば、高天寺は南北朝時代に焼き討ちされたため、本尊の十一面観世音菩薩立像などを、以前あった場所から現在の地に移したとされる。
そのときに、すぐ傍の池に橋があったことから、寺名を橋本院としたという。
本堂の前を通る葛城古道。
高天寺・橋本院での見所はなんといっても「瞑想の庭」と呼ばれる庭園。
白雲岳を背景に四季おりおりの草花が 野趣あふれる形で楽しむことができる。
葛城古道を紹介するテレビの収録が数多く行われているお庭です。
現在はハスの花もなく殺風景。
花びらを散らして真っ赤に染まった地面。
オオデマリが盛り。
杜若をイメージで。
アジサイの葉にアマガエル、もうそんな季節なのだ。
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橋本院へのアクセス、行き方歩き方
御所市高天350
℡、0745-66-2141
近鉄「御所」駅より バスで「北窪」下車 徒歩12分