先日の箕面の滝までのコースの続きは勝尾寺までのコース。
勝尾寺へ直行するコースは山腹を巻きながらこれに並行して進むのに対し、東海自然歩道は山の尾根伝いに歩く。
アップダウンもあり、本格的なハイキングといった感じ。
今回は東海自然歩道を行く。
滝を過ぎると人波もぐっと減る。
いったん車道に上がり、大日駐車場を過ぎて百年橋を渡り、すぐ右手の自然研究路に入る。
取り付きは階段や急登があるがやがて快適な道となる。
かつて政の茶屋があった政の茶屋園地には、箕面周辺の動植物や自然に関する展示が充実した箕面ビジターセンターがある。
「東海自然歩道」と書かれた石標が立つ園地横の石段からいよいよ東海自然歩道に入る。
しばらくは急な上り坂が続くのでペースは上がらない。
途中にある方位盤で方向確認。
箕面公園と書いてあるところから現在地と書いてあるところまで急な登りを歩いて来たが、これから右側の谷へ下りて行く。
勝尾寺を開いた開成皇子の墓。
神亀4年(727年)に善仲、善算が箕面の山中に草堂を建てた。
二人の仏弟子になったのが光仁天皇の皇子、開成である。
宝亀6年(775年)に、開成皇子が二人の教えを引き継ぎ、道場を建立して弥勒寺とした。
道は明るく整備されているので、時折木々の間に街並みを見ながら標高540mの最勝ヶ峰に着く。
表からだと入山料400円をがっちり徴収されるが、こうして裏からお邪魔すれば無料で参拝できる。
境内には、大師堂があり、四国88カ所の「お砂踏み行道」がある。
はじめはまじめに踏んでいたが、途中でリタイヤしてしまった。
まだ悟れない。
開山堂には、善仲、善算と開成皇子の木像が安置され、毎年十月二十九日は宮内庁と本寺で御正辰祭が勤められる。
また彌勒寺当時、本堂のあった場所は、いま彌勒菩薩の大仏が大阪平野を見下ろし鎮座されている。
宝亀十一年(780)妙観という名の比丘が彌勒寺を訪ね、七月十八日より八月十八日の間に、白擅香木をもって身丈八尺の十一面千手観音を彫刻した。
これが当山のご本尊である。
かの「徒然草」で吉田兼好は「よき細工は、少しにぶき刀をつかうといふ。妙観が刀はいたくたたず―――」と記しているが、稀代の名工であった妙観は、観音の化身と信じられ、観音縁日を十八日と定めたるは当本尊より始まる。
故に西國霊場第二十三番札所でもあり、妙観が刻んだ香木は、今も当山に安置されている。
勝尾寺と改められたのは平安時代になってからだ。
清和天皇の病気を、寺の住職だった行巡上人が宮廷に参内せず山中に居ながらの祈祷で平癒の効験を示した。
その事から王に勝つ寺として「勝王寺」と帝から称号を賜った。
王を尾と控えて勝尾寺と号するようになった。
元暦元年(1184年)、治承・寿永の乱(源平合戦)の一ノ谷の戦いのあおりで焼失。
文治4年(1188年)、源頼朝の命により、熊谷直実・梶原景時によって再建された。
本堂
1603年(慶長8年)豊臣秀頼により再建。平成に入り当時の姿に戻る修復を終える。
安置されるご本尊様は十一面千手観世音菩薩。
平成11年修復終了
「勝ちダルマ奉納棚」に近接してその北側に「厄祓い荒神堂」が建てられている。
この荒神堂は日本最初の荒神社とされており、古来よりこの社の威力は各地に知れ渡っていると言われ、その霊験は数知れないほどであるという。
薬師堂
本尊:薬師三尊 開成皇子作の50年に1回開帳の秘仏を祀る。
俗に泣き薬師と呼び、眼病を治すという。
源頼朝再建と伝える当山最古の鎌倉時代の建物。
源頼朝十三重塔・塚原塚。
土塀の上にもダルマさんが境内のあちらこちら到る所にダルマさんが置かれています。
勝運、商売、厄除、試験、スポーツ、病気などあらゆる勝運や成功を願う多くの人が足を運ぶ。
観音菩薩と多宝塔
長い灯ろうが参道に並んで、その先に両サイドにシャクナゲがいっぱい並んでいる。
秋ともなるとここは最高の紅葉の鑑賞スポット。
まるでライブのステージみたいに、煙がモコモコと噴出。
えらい凝った演出やなぁ。
この「山門」は慶長8年(1603年)に豊臣秀頼によって再建されたもので、その後修復が行われ直近では平成8年(1996年)に修復が完了している。
山門を抜けると左右に広大な弁財天池が広がり、長い石橋があります。
深い緑の山々をバックに浮かび上がる朱の多宝塔、紅葉の赤や黄が織り成す色とりどりのコントラストに思わず息をのみます。
『知恵の輪』出入り口
先に本堂、諸堂をお参りし、そのご加護を頂かれてから、この『知恵の輪』を歩いて
見てください。
すると心は一層穏やかに、そして晴れやかに湧き出る力や良い知恵を頂けるでしょう。
この『知恵の環』の中で瞑想するもよし、座るもよし、遊ぶもよし湧き出る力を感じさせて戴ける場所である。
①入り口よりゆっくりと右回りに7周。石柱が3本立つ中心点まで歩く。
②中心点より逆周りに7周。入り口に戻る。
③時間があれば周りの石に座って瞑想するもよし。
と書かれています。
皆さんさっそく実践しています。
府道に面して「勅使門」が設けられているが、ここは常時閉められている。
この門の20~30m奥に勝尾寺山門がある。
バス停の前ではシャクナゲが今を盛りと咲き誇っていました。
勝尾寺へのアクセス、行き方歩き方
勝尾寺公式サイト
住所:大阪府箕面市勝尾寺
電話:072-721-7010(勝尾寺)、072-723-1885(箕面市観光案内所)
北大阪急行千里中央駅・阪急千里線北千里駅から阪急バス27番 余野行き(1往復 平日・土曜のみ)
または29番 希望ヶ丘四丁目または北摂霊園行き(平日3往復・土日祝6往復)利用「勝尾寺」停留所下車。
ただし、正月三が日は勝尾寺周辺の道路が大変混雑するため、臨時の「勝尾寺口」で下車・約1.5kmを徒歩で向かわなければならない。
多客時には臨時増便されることもある。
勝尾寺の公式サイトで「勝尾寺へは大阪市内から車で30分」と謳っているように、京都のような観光地と違い公共機関の利用を強く推していない。
箕面市では主に箕面駅~箕面滝~勝尾寺の道路を交通規制しているために、豊能町や茨木市北部地域の生活道路である府道4号や43号では毎年秋と正月に渋滞が発する。