万葉植物園 フジが見頃です

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春日大社の社紋は「下り藤」。

藤は境内随所に古くから自生し、藤原氏ゆかりの藤ということもあり、次第に定紋化されました。

御巫(みかんこ)の簪又、若宮おん祭の「日の使」の冠にも藤の造花が見られます。
とりわけ御本社の「砂ずりの藤」は、名木として知られます。

フジの別名「野田藤」は、フジの名所であった大阪市福島区野田にちなんで、牧野富太郎が命名。

ショウワシロバナ系の白野田藤は、紫色ではなく白色の花をつける。花房60cmほどです。

花は小輪で、遅咲き、昭和白藤とも呼ばれます。

黒龍藤はノダフジ系。
紅紫色の花房は蝶形花が総状花序に垂れ下がり、約50cmくらいになります。

唯一園内に香りを広げる中国の「麝香藤(じゃこうふじ)」やピンク色の濃い「昭和紅藤」など珍しい藤が多い時期は早咲きの頃、長い房の藤や「八重黒龍藤」などの咲き始めるのは、期間の中頃~終盤になります。

『古事記』には春山霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)が母親が整えたコスチュームのおかげで恋敵に先んじて難攻不落の美女を射とめる話がある。

彼が身につけていたものとは上着から弓矢にいたるまですべて藤つるで作ったもの。

彼女の元を訪れたとき彼の全身から藤が薄紫の花房をたらし、さながら「藤人形」の趣きだったという。

藤には呪性があると考えられたらしい。

フジの語源は花が風に吹き散ることから名付けられ、漢字の藤があてられたそうだ。
 「春日野の藤は散りにて 何をかも御狩(みかり)の人の折りて挿頭(かざ)さむ
  万葉集巻10-1974。

日本の藤はヤマフジ系(花は大型、花房は短く花の数は少ない)とノダフジ系(花は小型ながら花房長く花の数は多い)に分けられる。

つるの巻き方はヤマフジ系は右巻き、ノダフジ系は左巻き。素人にも分かる見分け方だ。

花菖蒲を背景に取り込んだ。

見事な咲き振り、カメラを構えた人が前面に立ち、中々シャッターが切れません。

ボカシの背景の色付けが難しい、ピンク系の背景に玉ボケ。

本殿の砂ずりのフジは遅咲きです、まだまだこれから。

灯籠を背景に。

本殿西側のフジもきれいです。

万葉植物園を散策。

可憐な花に似合わず、カマツカの名は「鎌柄」そのもので、材が硬くて折れにくいことから、鎌の柄に用いられたことに由来する名称とされる。

別名の「ウシコロシ」は、牛の鼻環としたからとする説明と、これとは全く異なる鼻環の孔あけに使用したからとする説明を聞く。

いずれにしてもその堅さ及び丈夫さが知られていて、各地でその特製に着目した利用がなされてきた模様である。

トチノキ(栃、橡、栃の木、学名:Aesculus turbinata)は大木に成長し、樹高25m、直径1mを越えるものが少なくない。

葉も非常に大きく、全体の長さは50cmにもなる。
長い葉柄の先に倒卵形の小葉5〜7枚を掌状につけ(掌状複葉)、葉は枝先に集まって着く。

梅の実が膨らんでいる。

シラン(紫蘭、学名: Bletilla striata Reichb. fil.)は、ラン科シラン属の宿根草。

花期は4月から5月。花は紫紅色で、30から50cm程度の花茎の先に数個つく。

花弁は細長く、あまり開ききらないような感じに咲く。
観賞用に、花の色が白色のもの、斑入りのもの、淡色花、花弁が唇弁化した「三蝶咲き」などがある。

萬葉植物園の中央に萬葉時代の庭園を思わせる造りの池がある、たくさんの鯉が愛嬌をふりまく。

竹林がきれいだったので太陽の鉛筆で。

「オオムギ」は漢名の「大麦(だいばく)」を訓読みしたもの。

「大」は、小麦(コムギ)に対する穀粒や草姿の大小ではなく、大=本物・品質の良いもの・用途の範囲の広いもの、小=代用品・品格の劣るものという意味の接辞によるものである。

大豆(ダイズ)、小豆(アズキ、ショウズ)、大麻(タイマ)の大・小も同様である。

馬柵越(うませご)しに麦食む駒の罵(の)らゆれどなほし恋しく思ひかねつも

万葉集 [巻十二 3096]

静かな林の中、鹿が静かに昼寝。

濃い緑の中にあずまやが風情を醸す。

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