弘化谷古墳

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弘化谷古墳(こうかだにこふん)は、福岡県八女郡広川町に所在する円墳。
国の史跡に指定。八女古墳群を構成する1基。

墳丘直径約39m・高さ約7mを測る2段築成の円墳。
周堀・周堤を含めた外径は約55mに達し、当地方では最大の規模を誇る。
1970年果樹園造成中に偶然発見された。

調査の結果、古墳のまわりには外提と呼ばれる土手がめぐり、空濠があったと考えられる。
現在外提を含めて直径55mにもなる当時の姿を復元しています。

埋葬施設はやや胴張りのある横穴式石室で、片岩の割石が積み上げられ、内部には埋葬者を安置する石屋形が設置されていた。

石屋形の奥壁や側壁には赤や緑色で円文・同心円文・三角文・双脚輪状文・靫が描かれている。

古墳発見時に石室の3分の1は破壊されてしまったが、後に復元整備され、保存施設が建てられ壁画が保護されている。

広川町古墳公園に展示されている「双脚輪状文」レプリカ。

注目されるのは、文様の中に「双脚輪状文」が存在することである。
この文様は全国でも4例しか確認されておらず、非常に地域色の強いもの。

また、同じく肥後系の内部施設である石屋形の存在も併せて、本古墳の被葬者と肥後地方との強い関わりが考えられる。

石屋形奥壁には、薄く赤を地塗りした上に濃い赤や石材の緑色で三角文・円文・双脚輪状文が描かれ、靫(矢筒のこと)は輪郭が線刻されています。

壁画には、死者の永遠の眠りをさまたげないように、魔よけ的な意味が込められていたのかもしれません。

どうせ復元するならこのようなみっともない姿を見せないようにしてほしいものだ。

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弘化谷古墳へのアクセス、行き方歩き方

福岡県八女郡広川町大字広川
0943-32-0093(内線311・312)福岡県広川町  教育委員会事務局 生涯学習課

西鉄久留米駅からバスで40分