南アルプスさくら紀行

甲信越

蓼科 東急リゾートを後にして、本日は実相寺、身延山久遠寺、富士山本宮浅間大社を巡る南アルプスさくら紀行。

残念ながら実相寺の桜はまだ蕾、例年なら咲いている頃。
実相寺は創建以来2度の火災にあって歴史的建造物や寺宝等は残っていないが、境内の「神代桜」が有名。
国指定の天然記念物の神代桜は、樹齢2000年以上といわれ、その大きさは最盛期で、高さ13.6m、根本幹周13.5m、枝張りも東西27.0m、南北30.6mというエドヒガンの巨樹を誇っていた。
日本三大桜(山高の神代桜・根尾村の淡墨桜 三春町の滝桜)のひとつで、大正11年10月に国の天然記念物に指定されている。

日本武尊が東夷征定の折りにこの地に留まり、記念にこの桜を植えたのだと言われている。
その後、日蓮聖人がこの木の衰えを見て、回復を祈ったところ再生したため、「妙法桜」とも言われてる。

桜はまだだがかわいらしいクロッカスが目を和ませてくれる。

実相寺の境内には神代桜の他に、ソメイヨシノが30本、ラッパ水仙が 15万株植えられている。
前方の枝垂れ桜は身延町・久遠寺の枝垂れ桜を昭和52年に植えたもので、樹齢30年。

身延山久遠寺公式ホームページ
身延山頂(ロープウェイ)からは富士山が望めます。
桜吹雪の舞う頃も見事です。
身延山道中富士川沿いの桜も見事です

境内に樹齢400年を超える2本のしだれ桜がある。
1本は祖師堂の前を彩るように薄紅色に咲き誇り、もう1本は客殿の前で大きな枝を支えながら花を咲かせる。

三門と本堂を一文字に結ぶ287段の石段。
その名は、三門を経てここを登れば悟りの境界の涅槃に到達する階梯という意味らしいのだが。
体力に自信のない人のために「男坂」「女坂」という迂回路あり。

五重塔 – 現在の五重塔は3代目で2008年竣工、大成建設施工。
2009年に落慶法要が行われた。
初代の塔は加賀前田利家の側室寿福院の建立による。
桜が咲いていればいい写真になったものを。

山梨県南西部に位置する身延町にそびえる身延山(標高1153m)の東麓は、シダレザクラの名所として知られている。
身延山の桜は、「久遠寺(くおんじ)」本堂付近と、久遠寺の宿坊が集まる「身延山西谷」の2カ所に大きく分けられる。

西谷エリアの散策は人も少なく静か、のんびり落ち着いて桜を楽しむ事ができる。
桜があるのは「本行坊」「麓坊」「北之坊」各宿坊のあたりで、樹齢は古いもので300年くらい。

身延町内には身延山のほかにも美しいシダレザクラが多数あり、これらをまる1日かけて巡るという楽しみ方もある。

富士山本宮浅間大社公式ホームページ
本宮境内にある徳川家康が造営した本殿は浅間造といわれ、国の重要文化財に指定されている。

富士山に雲がかかっているのが残念。

浅間大社流鏑馬祭
社伝によると建久4年(1193)源頼朝が富士の裾野で巻狩を行った際、当大社に流鏑馬を奉納し武運長久・天下太平を祈願したことから始まるとされている。
天正5年(1577)の『富士大宮御神事帳』、慶安3年(1650)の『富士本宮年中祭禮之次第』などにも記載されている800余年の伝統を持つ神事。

拝殿脇にあるしだれ桜は武田信玄公の寄進とされ、信玄桜と呼ばれ親しまれている。

明治天皇御製。

ふれあい広場のあずまや脇の紅しだれ桜。
青空に映える。

帰りに寄った浜名湖SAで。
夕焼に染まりつつある桜。
このまま赤く染まる湖と桜が撮りたかった。