紅葉2015 平家女達の終の棲家 祇王寺

京都府
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平清盛の寵愛を受け、のちに仏御前に愛を奪われて捨てられた白拍子の祇王が、母や妹とともに嵯峨の山里で尼僧となり生涯を送ったという悲しい物語りです。

萠え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いずれか秋に あわではつべき

ところがある日、罪の意識と無常を感じたのか仏御前が共に出家したいとこの庵を訪ね、不思議なことに4人で念仏三昧の日々を送るに至ったと伝わる。

この模様は、『平家物語』に描かれています。
祇王寺のホームページ祇王寺の歴史で概略を知ることができます。

建物も庭も明治の中頃に作られた物であるが、この庭に入ると不思議と平安の昔が思われる。
祇園精舎の鐘の声で始まる平家物語にイメージがぴったりのお寺さんです。

哀しくも憐れな祇王、祇女の物語が更に情緒を深くするのだ。
散り紅葉が美しい寺です。

これが昔の門なのだろうか。
風情を感じる。

入口近くにそっと、嵯峨菊が植えられている。

もう12月に入り紅葉は終末期を迎えていますがまだまだ見ごたえのある景観です。

祇王寺の本堂には、祇王とその母、妹の祇女、仏御前、そして平清盛の像が置かれています。

本堂といっても、ごく小さい建物です。
しかし、それがこの寺の味わいです。

現在の祇王寺は、昔の往生院の境内である。
明治二十八年、元の京都府知事北垣国道氏が、祗王の話を聞き、嵯峨にある別荘の一棟を寄付され、此が現在の祇王寺の建物である。

これ等の関係で、祇王寺は大覚寺の塔頭で真言宗である。

散り紅葉は枯れて赤茶けた色を見せていますが、これがまた晩秋の到来を告げているようでいい。

枯れ枝が秋のもの悲しさを伝える、いい景色だ。

庵内の控えの間にある窓は、光の入り方によって影が虹色に映るという不思議な窓として知られています。

祇王と妹の祇女さらに仏御前の仏と祇王の母親の刀自の墓に関するいわれが書かれているが残念ながら上手く判読できません。

左は祇王、祇女、刀自の墓とされる宝筐印塔 右は平清盛の供養塔。

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祇王寺への行き方歩き方

右京区嵯峨鳥居本小坂町32
075-861-3574

京都バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩10分