世界3大花木ジャカランダを見る

九州

今回の宮崎訪問の目的の一つに「ジャカランダ」を見たいということがありました。
「道の駅南郷」を訪れました。

先ず最初はトロピカルドームを訪れます。

トロピカルドームは、全面ガラス張りの大温室となっており1階部分が亜熱帯果樹ゾーン。
2階部分が熱帯花きゾーンとなっています。

ヒスイカズラ、カエンカズラ、カニステル、スターフルーツ、ドラゴンフルーツ、アテモヤなど見たことがない花や南国の果樹も多く、興味深くドーム内散策できます。
全国でも珍しい亜熱帯性植物の研究機関として、広く一般に公開しています。

一つだけ紹介しよう、コンロンカ (崑崙花)、白い葉のように見える部分は、萼片の 1 枚が大きくなったもの。
花は花径1センチくらいの星形で、黄色い。

和名の由来は白い萼片の様子を崑崙山の雪に見立てたものだという。
属名の Mussaenda はスリランカでの現地名からきている。

鹿児島県の種子島から沖縄 台湾や中国の南部に生息する。

園内のジャカランダの巨木を訪問、世界3大花木と言われるホウオウボク、カエンボク、ジャカランダ。
そのひとつのジャカランダが宮崎県総合農業試験場内の有用植物園に植栽されております。

昭和39年にブラジル県人会の方から宮崎県総合農業試験場亜熱帯作物支場にジャカランダの種を譲渡され試験場内で育成し敷地内に植栽。

それから14年たち昭和53年に初めてジャカランダが開花しその後、毎年5月下旬頃~6月末頃まで開花している。

山の上の「ジャカランダの森」でバスを降り、花を見ながら山を下ります。

円形の海もきれいです、周りは杉林を伐採してジャカランダの苗が植えられている。

すくすくと育つジャカランダの幼木、そのうち見事なジャカランダの森になることだろう。

少しアップして見るとこんな感じ、キリモドキ属のジャカランダ(学名:Jacaranda)は、ノウゼンカズラ科に属する中南米原産の低木または高木からなる属。

高さは2mから30mほど。
葉は多くが2回羽状複葉で、見かけはアカシアやネムノキに似る(これはブラジリアン・ローズウッドも同様)。

花は円錐花序につく。
花冠は5裂し色は青または青紫色、一部に白い種類もある。
雄蕊のほかに長い仮雄蕊を持つ。

麓の「道の駅南郷」では「ジャカランダ祭」が開催され、賑わっている。

この画像はウィキペディアから借用のもの、満開になるとこのような見事な花を見せてくれる。

今年は昨年の度重なる台風による塩害と、昨冬の寒さの影響からか、ジャカランダの森全体での花付きは悪いようだ。

「道の駅南郷」で珍しい木を見つけたので紹介しよう、その名も「絞め殺しの木」、なんとも恐ろしい名前だ。

以前に訪問した高知県松尾のアコウの紹介記事がありますのでご覧ください。
「絞め殺しの木 松尾のアコウ」

四国、九州の南国でよく見かけます。

絞め殺し木というのは立派な学術用語です。
この生活様式をもつ樹木の種子は、トリ、コウモリ、サルなどの動物によって、森林内に生育するほかの樹木の枝や幹の上に運ばれます。

木の上で活動するさまざまな動物が、絞め殺し木の果実を食べたあとに別の木へと移動し、種子の混じったフンを排泄するのでこのようなことが起こります。

大きな枝のつけ根や幹のくぼみに残された種子はそこで発芽し、樹上から気根を垂らしていきます。
気根が地上に到達するとどんどん太くなり、絞め殺し木は大きく成長していきます。

やがて始めにあった木の枝葉を覆い尽くし、幹にも気根を絡みつかせます。
もとの木が気根によって絞め殺されているように見えることから、このように呼ばれます。

実際に最終的にはもとの木は枯れてなくなり、絞め殺し木だけが残ります。

植物は日光を求めて上へ上へと伸びるわけですが、ツル植物が地面で発芽してからほかの植物にはい登っていくのに対し、絞め殺し木は上から下へと成長していくわけです。

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道の駅南郷へのアクセス、行き方歩き方

宮崎県南那珂郡南郷町大字贄波3220-24

電話0987-64-3055

JR南郷駅から 宮崎交通バス15分「道の駅なんごう前」下車 もしくはタクシーで約8分