巨大伽藍 東寺を訪問

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東寺は平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。

「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる。
山号は八幡山。
本尊は薬師如来。
寺紋は雲形紋(東寺雲)。

五重塔は落雷などで4回も焼失し、徳川家光の寄進で1644(寛永21)年に建てられた現在の塔は、54.8mという、仏塔では日本一の高さを誇っている。

もちろん創建時も、同等の高さだったと想像される。

宝蔵(重要文化財)、拝観入口の慶賀門の南側、掘割で囲まれた中に建つ。
平安後期建立の校倉(あぜくら)造倉庫で、東寺最古の建造物。

五重塔の内部には、心柱を大日如来に見立て金剛界四仏像と八大菩薩像が安置され、壁や柱には金剛界曼荼羅や八大龍王、真言八祖像が描かれている。

現在の築地塀は、文禄5(慶長元、1596)年閏7月におこった慶長伏見大地震によって倒壊した後に再建されたものである。

この時の地震は、マグニチュード7~8の京都直下型の大地震で、伏見城の天守閣が崩れるなど大きな被害をもたらした。
東寺の被害も甚大で、西院御影堂や五重塔などは無事であったが、講堂・北大門などは倒壊した。

四方の築地塀はことごとく崩れ落ち、「伽藍の倒れたる有様は山のごとし」(『義演准后日記』)といわれるほどであった。

築地塀の傍らにある心礎。

この瓢箪池があるから、五重塔の眺めが絵になるんですよね。
初夏になると、池のほとりではサツキの花が咲き、晴れた日には、池から顔を出している石の上にたくさんの亀が上がって、甲羅干しをしている景色を見ることができます。

カモも気持ちよさそうにお昼寝です。

瓢箪池に影を落とす五重塔、やはり絵になる風景です。

瓢箪池が造られた理由については、興味深い話が残っています。

江戸時代。
京都に強風が吹きました。
この強風で、なんと五重塔が傾いてしまいました。

傾いた五重塔は、いったん解体し、もう一度建て直して現在のまっすぐな姿に戻したのだろうと思いますよね。
でも、そのような作業をせずに五重塔は、まっすぐの姿に戻ったそうです。

では、どうやって傾いた五重塔をまっすぐにしたのでしょうか。

そのカギを握っているのが瓢箪池です。

「傾いた五重塔を元に戻すには、反対側の地面に大きな穴を掘ってしまえば良いのではないか」
そう考えて、実際に五重塔の北側に大きな穴を掘ったところ、南に傾いた五重塔が元に戻ったそうです。

工事で掘られた穴には、その後、雨が降って水が溜まりました。

これが、現在の瓢箪池だというわけです。

本当かどうか真実は謎。

御影堂の南側に毘沙門堂がある。
 
天慶2年(939)平将門の乱に際して、羅城門に「兜跋毘沙門天」(とばつびしゃもんてん)が、都の守護神として祀られた。

天元元年(978)大風で羅城門が倒壊したため、「兜跋毘沙門天」を東寺食堂に移して祀るようになり、その後、文政5年(1822)に現在の毘沙門堂を建立して安置したという。

京都の都七福神(毘沙門天)のひとつである。

表に回りもう一度五条の塔を、やはり京都の顔だね。

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東寺へのアクセス、行き方歩き方

近鉄電車 東寺駅下車 徒歩約10分/市バス 東寺東門前下車すぐ/JR京都駅下車 徒歩約15分

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