民博にはアフリカ・オセアニア他から集められた神像や仮面、生活用品などがたくさん展示されている。
仮面は人間の仮の「おもて・顔」。
人間の複雑な心の動きを具体的な物で表現したともいえます。
そこには地域文化の特色とともに、地域文化を越えた人間の心の表現があるのではないでしょうか。
木彫 男と女
ニュージーランド マオリ族
上部は男性の顔、下部は女性の顔を表している。
ともに伝統的な入れ墨(モコ)が施されている。
クリスマス人形「キリスト降誕」 フランス
ヨーロッパ南部ではクリスマスに、イエスが生まれた馬小屋のセットを飾ることが多い。
母マリアと父ヨゼフのほかに、誕生を祝福する動物もいる。
毎年人形を買い足して豪華なセットにする家庭も多い。
ソゴボ(操り人形付き動物仮面)
パナマの人々の社会では、男性だけが所属する仮面結社が様々な儀礼に携わるが、これとは別に、男女を問わず若者たちが組織するグループが、操り人形付き仮面の舞踏を上演する。
仮面 インドネシア ジャワ
仮面舞踏トペン・チルボンに使われる。
ジャワ島西部北海岸の町チルボンとその周辺のジャワ人社会で演じられる。
踊り手は順番に仮面を付け替えて踊る。
仮面 パンジ
仮面 トリジョヨ
仮面 シダカルヤ
仮面舞踊劇トペン・パジェガンに使われる仮面。
バリ舞踊9種類、ユネスコの世界無形文化遺産に認定されたがそのうちの一つ。
道祖神の仮面 長野市
目、鼻、鼻の穴、唇、見事にすべてわら、しめ縄のような眉毛とひげでしょうか。
昔、周囲の村で病がはやった時、医者がはやり病が村に入ってこないよう村境の芦ノ尻道祖神に祀り、悪霊を追い払ったといわれています。
縁結びの神様としても祀られ、正月の松飾りのしめ縄で、道祖神の文字碑に独特の顔が、毎年1月7日に作られます。
関連記事