寺院の数が多く海のある奈良とも称される小浜の古刹・名刹を季節の記事等を挟みながらシリーズでお届け。
畿内の色が濃い港町で、律令時代より前からヤマト王権の日本海側入口として盛えて来た。
小京都と呼ばれることも多く、市内には国宝や国指定の重要文化財が数多く立地し、”海のある奈良”と呼ばれることもある。
天平13年(741)の聖武天皇詔勅によって諸国に造営された国分寺の一。
現在の釈迦堂は慶長15年(1610)建立ですが、発掘調査によって、南大門、中門、金堂などの遺構が確認され、国指定史跡となっている。
鎌倉時代の木造薬師如来坐像や福井県下最大の巨像、像高3m18cmの木造釈迦如来坐像が見どころ。
1972年から1975年にかけての発掘調査によると、寺域は230メートル四方、当時の条里制の区画に沿って建てられており、南大門・中門・金堂・講堂が軸線上に並び、東に塔が配置されていた。
境内内に若狭地方最大の経45mの円墳である国分寺古墳があり、これは全国でも例を見ないものだという。
タンポポに似た愛らしい花が風に揺れていた。
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