人間をとりまく自然について、その成り立ちやしくみ、その変遷や歴史について、研究、資料収集、展示、普及教育活動を行う博物館施設。
現在博物館が位置する長居公園内に開館したのは1974年(昭和49年)4月であるが、その前身である旧自然科学博物館は1950年(昭和25年)11月に大阪市立美術館内に開設した。
枕状溶岩
まず、海底で高温の溶岩が海水に触れて急冷される。
そして、急冷された部分には筒状の薄い殻ができる。
しかし、内部はまだ溶けたままであるため、次々と溶岩が流れ出ると、押されて殻が破れ、再び海水と触れて殻ができる。
こうした出来事が続くことによって形成される。
従って枕状溶岩の存在は、その形成の場が水底であったことを示す証拠となる。
展示室内部
オルニミムス類
全長は約3.5メートル。オルニトミムス類の中でも最も早く記載された属であるが、生息年代はグループの中でも最後期にあたる。
グループの名称の元になった属であるが、化石資料はストルティオミムス(ダチョウに似たもの、の意)の方が豊富であり、オルニトミムス類として知られる特徴はこちらによるところが大きい。
翼竜
翼竜が最初に報告されたのは1784年、イタリア人博物学者コジモ・アレッサンドロ・コリーニによってであった。
当初はその分類の帰属や生態にさまざまな説が飛び交い、哺乳類や水生動物であると考えられていたこともあるが、初めて翼竜が空を飛ぶ爬虫類だとしたのは、19世紀のフランスの博物学者ジョルジュ・キュヴィエである。
現在の所、最古の翼指竜亜目の一つでもある。
翼指竜亜目の祖先が嘴口竜亜目であることはほぼ確実であるが、プテロダクティルスは短い尾・長い首・短縮した第5趾・伸張した中手骨・癒合した前眼窩窓と鼻孔など、すでに翼指竜亜目として完成した体制を持っており、嘴口竜亜目の特徴を伺わせる部分は既に全くない。
イノセラムス
絶滅した二枚貝で,白亜紀には世界中に分布.日本の白亜紀の地層からも多く産出し、アンモナイトとともに白亜紀の重要な示準化石である。
その殻には、殻頂を中心とした同心円状の肋が発達しているのが特徴である.
ウミネコ
冬季になると中華人民共和国東部などへ南下し越冬するか、ロシア南東部や朝鮮半島では周年生息する。
日本では周年生息(留鳥)するが、冬季になると北海道や本州北部で繁殖する個体群は南下する個体が多い。
ヤベオオツノジン
発見された化石の分布から、日本列島のうちで北海道から九州までに分布していたと考えられている。
大陸にはいない日本固有種で、ナウマンゾウとともに更新世の日本の代表的大型哺乳類であった。
チョウセンイタチ
毛皮業者が養殖の為に持ち込んだものが、その後養殖場から逃げ出して、それ以後西日本を中心に分布を広げている。
また、ネズミ等の害獣駆除のために放獣された場所もある。
在来種であるニホンイタチと比べて体が一回り大きく、移入した場所ではチョウセンイタチが優勢になり、ニホンイタチを山間部に追い込んでいる。
また、住宅地に適応し、ニワトリ等の食害や、家屋に侵入して糞尿や騒音の問題を引き起こしている。
ナウマンゾウ
日本に生息していたゾウの1種である。
様々な説があり、はっきりとした年代は不明だが遅くとも65万年 – 42万年前頃にはすでに出現していたのではないかと言われている。
約2万年前頃から衰退し約1万5000年前の新生代更新世後期まで生息していた。
ゾウ目ゾウ科に属し、現生のアジアゾウと近縁である。
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