浦山古墳

九州

筑後平野の南を限る耳納(みのう)山脈西端の明星山・飛岳(とびだけ)から派生した、俗に茶坊主山と呼ばれる小さな丘に所在する古墳。

全長60mの帆立貝形古墳で5世紀後半の築造とされている。
丘の頂上は一段高い円丘をなし、内部には西北に面して横穴式石室がある。

石室内部の大きな家形石棺は、凝灰岩の蓋と身からなっている。

現地に近づくと異様な風景が目に入ってくる。
巨大な観音像と仏塔、久留米成田山の建物だ。

千葉県の成田山新勝寺から分霊を勧請して1958年に開山された。

帆立貝形前方後円墳の浦山古墳はこの寺院の本堂横に築かれているのだ(正確には古墳の横に前方部を破壊して本堂が建てられているのだが)。

重要な古代遺跡の隣に現代の仏教遺跡?と、何ともユーモラスな取り合わせに思わず苦笑。

身代わり不動尊で有名。
内部が展望所になっている高さ62mの慈母観音像は日本最大。

近年、建立されたインド村・平和大仏塔と極楽殿はインドのブッタガヤ大仏塔同型のものであり、世界で2基目、日本唯一のもので38mの高さを誇っている。

中心部にある石室と内部の家型石棺は保存施設となって一般公開されていますが、普段は施錠されているので、見学の際は成田山の本堂にてカギと懐中電灯を借りることになります。

石室は横穴式石室ですが、開口してるのは玄室天井部。
かなり奥深くに石棺が納まってます。

ご覧の通り、石棺とのサイズがキッチリなので、石棺を安置した後、石室を構築したか、石棺を上部から落とし込んだ可能性が高い。

横口式家形石棺。
特徴的なのは、4つある縄掛突起に穴が開いてる

石棺蓋の正面には、大きな木の葉文の線刻が。

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浦山古墳へのアクセス、行き方歩き方

久留米市上津町1136-22
0942-21-7500(成田山久留米分院)

JR九州新幹線ほか久留米駅から西鉄バス「二軒茶屋」下車、徒歩約5分。