桜の名所であり、「日本のさくらの名所百選」にも選ばれた母智丘公園。
現在、ソメイヨシノや八重桜など約2600本を数える。
特に丘の山頂にある母智丘神社までの約2kmの参道を彩る桜並木が美しく「桜のトンネル」のようなその景色には目を奪われる。
残念ながら今回はすでに盛りを過ぎてしまっており、名残を見るにとどまった。
母智丘公園頂上に散在する巨石群は、火山の噴出によって赤ボラで埋まっていたものを、明治3年の母智丘神社再興工事の時に発掘されたもので、石器時代には、これらの巨石が丘の上に群立していたものと考えられている。
この付近から数多くの土器や石器が発見され、この付近が石器時代は石材の採取場であったと想像されている。
鵜戸神宮から母智丘へ向かう道筋で撮影した霊峰高千穂の峰。
桜(陰陽桜・いんようざくら)
この陰陽桜は、明治二年(1869)に都城地頭なった三島通庸(みしまみちつね)が石峰稲荷大明神の改築、参道の整備、桜の植栽などを行い、母智丘神社と改名した際に植栽されたと伝えられている。
本来、この桜は二種(ソメイヨシノ・ヤマザクラ)の別々の木でしたが、長い年月を経て一つとなったため、枝によって開花期が異なっており、その様を称して陰陽桜と呼ばれるようになった。
胸高 3.7m 根回り 6m 推定樹齢 150年
母智丘神社参道、階段総数「288段」その先の展望で素晴らしい景色が一望できる。
丘の頂上には母智丘神社があり、都城が一望できまる。
ここから眺める桜並木の美しさも格別。
拝殿
陽石
「周囲17.3m余、高さ3.3m余、陰石と同時に発掘された神石で陰石と同様安産と縁結びの神石とされている」
陰石
「周囲19.3m高さ1.7m余で陰門は長さ1.2m深さ0.5mあり古くから安産縁結びの神石とされる。
祈願水を陰門にかけると願いごとがかなうと言い伝えられている。
割裂神石
高さ1.2m幅2.0mで割裂いたようになっているので割石とも称し、その割れた一部は東霧島神社(つまきりしま神社)にある割裂神石であるといわれている。
タカオカミノカミを奉った巨石で祀った神石で昔からこの付近を掘り荒らすと大雨が降ると言い伝えられている。
このお社はもと石峰稲荷明神といって、丘の頂きに大きな神石があり、巌の下には洞穴もあって白狐が住むといわれ、牛馬の加護はもとより、万能の神様として霊験あらたかなお社であった。
桜はすでに葉桜になっているが、それはそれで美しい。
母智丘神社へのアクセス、行き方歩き方
所在地:宮崎県都城市横市町6633
問合せ:都城市観光協会 TEL: 0986-23-2460
JR日豊本線西都城駅から宮崎交通バス霧島神宮行きで15分、横市下車すぐ