塀、壁、窓枠に至るまで、明治35年建築当時のまま残されている。
かつて英国の貴族ベンアリソン氏の剥製コレクションが所狭しと展示されている。
その中には絶滅寸前の貴重な動物や珍獣が多い。
さながら 「小さな博物館」といった趣で、剥製といえ見ごたえ十分。
ハクトウワシ(白頭鷲) Bald eagle
Haliaeetus leucocephalus 北アメリカ
タカ目タカ科に属する鳥類で、アメリカの国鳥。
全長76-92cmで、翼を広げると2mを上回る大型のワシ。
体色は褐色だが、肩から頭にかけての部分が白くなっているのが大きな特徴となっている。
幼鳥は全身が褐色の斑点で覆われ、成長と共に頭部の白さがはっきりとしてくる。
オオワシ
日本で一番大きなワシともいわれ、全長オス88センチメートル、メス102センチメートル。
翼長オス56-65センチメートル、メス60-65センチメートル。
翼開張220-250センチメートル。尾羽は長い楔形。尾羽の枚数は14枚。
全身の羽衣は黒や黒褐色で、頭頂から頸部を被う羽毛は羽軸に沿って白い斑紋(軸斑)が入る。
尾羽は白い。
飛翔時には翼後縁部が膨らんで見える。翼は黒や黒褐色。
世界最大のシカ「ヘラ鹿」の巨大な頭部、800キロを超えるムース、3メートルの北極熊などには圧倒されてしまいます。
他にも、アメリカの国鳥に登録されている「白頭鷲」、鯨の仲間「イッカク」の牙のような歯、銀白色の特異な巨体の「ヌー」などの姿にも迫力を感じます。
日本には生息しない珍しい動物の剥製が、館内にぎっしりと詰まっています。
ベンが世界各国を駆け巡って射止めた動物です。
ベンは日本に邸宅を構えながら、落ち着いて日本で生活をしていたわけではなさそうです。きっと危ない目に何度も遭ったことでしょう。
剥製の展示の中には冒険家魂が漲っているように思えます。中には絶滅危惧種と思しき動物もちらほら見かけます。ワシントン条約ができる前に仕留めたのでしょう。
リンクス
美しく厚い毛に覆われているおかげで、非常に寒い冬の間でも体が冷えることがありません。
大きな足の裏も毛で覆われており、指を広げながら地面に足を下ろすときには雪靴の役割も果たしています。
雪の上でも楽にジャンプできるため、行動範囲が広く1晩で40km移動することもあります。
天敵はピューマなどのより大型のネコ科動物。
冒険家らしいベンの部屋。
すっかり日も傾いてきました、そろそろ引き上げようか。
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