西吉野町、静かな山里です、名もない野の草花を追ってみる。
少し伸びすぎているが独特の香りがあるふきのとう。
オオイヌノフグリ、小さな青い花びらが可憐。
ちょっとわかりにくいかな、アジサイの抜け殻。
幼虫が作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため、「ミノムシ」と呼ばれるようになった。
『枕草子』 – 「蓑虫、いとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似てこれも恐しき心あらんとて、…八月ばかりになれば、「ちちよ、ちちよ」と、はかなげに鳴く、いみじうあわれなり」(ちなみにミノムシが鳴くことはないため、誤解も含まれていると思われる)
松尾芭蕉 – みのむしの音をききにこよ草の庵
高浜虚子 – 蓑虫の父よと鳴きて母もなし
天狗の鼻があるということは、「この下に山芋がありますよ」と教えてくれている。
土中の山芋はもちろん美味しいが、細長いハート型の葉っぱの先にはムカゴが生り、これも炊き込みご飯に食べると美味しい。
子どもの頃、天狗の鼻を舌でペロリと舐め、鼻にくっつけて遊んだこと思い出した。
タンポポ
シロバナタンポポ、白く見える部分は舌状花(頭花を作る1つ1つの小さな花)の花冠(「花びら」に見える部分)で、中央の花柱部は黄色。
毛虫みたいで気持ち悪い 野原でよく見かけます。
本種キンポウゲの学名はRanunculus japonics 。
この名前でピンと来る方もおられよう。
春の花壇で毬のような色とりどりの可愛らしい花をつけるラナンキュラスと同属なのである。
名前の由来 、茎などを噛むと酸っぱい味があるので「酢葉(すいば)」。
しばしば「スカンポ」などと呼ばれます。
若い葉は食べられますが、シュウ酸を多量に含むので多く食べると肝臓の機能障害を惹き起します。
茹でて水にさらしてアクを抜き、おひたしや酢味噌和えなどにして食べます。
現代病・花粉症に悩む人は、今や日本人の10人に1人、東京では5人に1人もいるそうです。
その最大の原因がスギの花粉です。
これが、その花粉を生産する、スギの雄花です。
ユリは球根で販売されていますよね。
種を播いても、花が咲くのは4~5年先らしい。
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