1995年開園。荒川修作とマドリン・ギンズ (en) のプロジェクトを実現させたもので、作品は『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。
『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』を結ぶ溝状の道には、彼らのメインテーマであった〈死なないため〉と言う言葉を取り、『死なないための道』と名付けられている。
時折小雨のぱらつく天候、養老天命反転地にとっては最悪のコンディションだ。
青空と極彩色の建物との対比を期待していたのだ。
養老天命反転地記念館、養老天命反転地オフィスの建物、十二単の羽衣を着た天女が空から舞い降りたかのような色鮮やかな建物。
外壁の24色はすべて内部にも反映され、不規則に注ぐ自然光の効果とあいまって、不思議な空間を作り出している。
カラフルな内装で、高さのバラバラないくつもの塀が配されています。ポイントは床と天井が鏡写しのようになっていて、上下がひっくり返ったような写真が撮れること!
男性用トイレ、ここにも不思議な仕掛けがあった。
天国への井戸、「昆虫山脈」。
なぜか頂上に水引きと釜がある。
ただし実際に水を引く事は出来ない。
「昆虫山脈」は登る場所によって傾斜が急な所もある。
極限で似るものの家、岐阜県の形をした屋根が特徴の建物。
なかは迷路のようになっていて、どこからでも出入りができます。
建物のなかを巡るだけでなく、茶色に塗られた天井部分にも目を向けてみましょう。
そこには1階部分をそのまま反転した世界が広がっています。
「極限で似るものの家」は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、一歩中に足を踏み入れた瞬間から、人間の感覚の不安定さ、不確実さを体感することができます。
しかも以下のように「使用法」なるものが提案されています。
極限で似るものの家
・何度か家を出たり入ったりし、その都度違った入り口を通ること。
・中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を叫んでみること。他の人の名前でもよい。
(一部抜粋)
前方の建物は精緻の棟。
宿命の家
小さな子どもでも越えられるほど低い壁が巡らされています。廃墟のようなところです。
足もとを見るとキッチンなどの「生活の場」が閉じ込められています。
ここは日常と非日常が混じり合った、不思議な「家」なのです。
楕円形のフィールド」には、「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな日本列島などがつくられています。
オープンした当日からすでにけが人がでていたそうで、ミュージアムショップに救急箱が準備してあるそうです。
「運動路」と模様のある外壁。
外壁の模様が何を意味するのか。
そもそも意味があるのかも判らない。
茶色い建物はおそらく「想像のへそ」。
楕円状に広がるところには「死なないための道」を通っていきましょう。
とっても細い道となっていて、前から人が来たらすれ違えるか不安になってしまいます。
「昆虫山脈」の横には「不死門」がある。養老天命反転地のゲートを意味するらしい。
「楕円形のフィールド」の尾根状の部分を歩いてみる。
ここは世界的に有名なアーティスト、荒川修作氏とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の30数年に及ぶ構想を実現した、身体で直接体験できるアート作品です。
隣接地にはパターゴルフ場などの施設がある。
荒川修作氏のもう一つの作品、奈義町現代美術館の訪問記。
青春18切符旅行記 奈義町現代美術館
今回の青春18切符旅行記は岡山県の奈義町にある奈義町現代美術館。 美術館という枠 … 続きを読む →
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