冬期の氷瀑で有名な御船の滝を訪れる

奈良県

雨の行者還林道の撮影を終え、杉の湯近くまで戻り、御船の滝の撮影に向かう。

まだ小雨が降り続いています。
少し高い所から滝のある方角を望む、滝は画像正面の桜の下あたりです。

井光川の支流の渓流に分け入ります。
木道は雨でぬれており滑りそう。

幾つかある木橋は、新調、補強されていました。
谷川を渡りさらに奥へ進む。

歩くこと5分、前方に滝が見えてきました。

滝の最上部、高さ約50メートル。
2段になって水が勢いよく流れ落ちます。

「御船」の由来は、
(1)滝のある谷の名前である船ヤ谷から命名された。
(2)美しい船ヤ谷の滝から御(美)船の滝と呼ばれた。
などが考えられます。

冬期の氷瀑は文殊菩薩を現すとも言われ、知恵を授ける滝と伝えられます。
数ある川上村の滝でもその姿はやさしげでファンの多い滝です。

水量は多くはないが、奇岩に砕け散って裾を広げる流身が非常に美しい。

古文書にも登場する歴史のある滝で「水飛沫と岩に十三尊仏と十六善神が示現して観る人の心を清め、冬は凍結して文殊菩薩となり、人々に知恵を授ける」と伝えられている。

黒い岩盤に白い流身がひときわ目立つ。その流れはすべるように岩肌をつたい、丸い滝壺に吸い込まれていく。

時々差し込む太陽の光が素敵なスパイス。
向こう側の深緑を霧状のベールで透かしてみる。

この辺りにはまだミツバツツジが残っていました。

春の到来を告げるように花が咲き、新芽が芽吹きます。

新緑が小雨に濡れ光っています、小さな雫もかわいいじゃないですか。

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御船の滝へのアクセス、行き方歩き方

住所:奈良県吉野郡川上村井光
電話:0746-52-0111 (川上村役場 地域振興課) 

近鉄大和上市駅より奈良交通バス「湯盛温泉杉の湯」行終点下車。
乗換武木バス停下車徒歩75分で御船の滝入口、徒歩5分。