月見のおわら

北陸
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2014年以来の月見のおわらです。

クラブツーリズム主催の月見のおわら、全国からバス119台、電車での参加4組と盛大に開催。

本来、「おわら風の盆」は胡弓をはじめとする楽器の音色や独特な唄、情緒的な踊りを静かに楽しむ祭りです。

しかし、知名度が上がるにつれて観光客が急増し、大変混雑するようになりました。

そこで旅行会社のクラブツーリズムは、平成10(1998)年に越中八尾町と協力し、観光客の分散化を目的に「月見のおわら」というイベントを企画。

毎年9月1〜3日に行われる「おわら風の盆」を9月下旬の2日間に再現することになりました。

「おわら風の盆」では、11ある町の踊りはそれぞれの町に足を運ばないと見ることはできませんが、「月見のおわら」では土蔵造りや格子戸など昔ながらの町並みが残る諏訪町と上新町ですべての町の踊りをゆっくり鑑賞することができます。

7つのゾーンに区切られた町内をタイムテーブル通りに練り歩くので、観光客はそれぞれの町の踊りを見ることができるのです。

旅行会社が町を貸し切ってこのようなイベントを開くことは珍しく、町の産業に貢献するだけでなく、文化の継承にも寄与しています。

禅寺橋は以前は「甚九郎橋」といわれていました。
橋が無かった江戸から明治のころ、甚九郎という人が渡しをしていたことに由来します。

この橋から望む町並みは、石垣の上に家々が押し合うように軒を連ね、坂の町八尾の特徴的な景観を呈しています。

城壁というか要塞のように聳える八尾の石垣の規模は、威容ともいえるほどに大きく、また積み上げられた玉石の連続模様というか繰り返し模様と坂道とが相まって、美しい町並みを創り上げています。

禅寺橋の欄干には踊り姿のレリーフ。

灯りは編み笠。

夜のおわら踊りは幽玄の世界。

日本の道百選です。

石畳舗装や無電柱化された越中八尾の中心部は、明治時代以降の鉄道や陸上交通の変化に見放されたことも幸いして、おわら風の盆、曳山祭、八尾和紙など、先人の築いた文化を営々と受け継いできた伝統が今も息づき、切妻屋根の出桁造りに千本格子をしつらえた町家と石畳が絶妙な風情を織り成す町並みは、おわら風の盆や曳山祭が映える歴史の香り高い町として輝きを放っています。

おわらに欠かせない役割を担っているのが唄と楽器で奏でる「地方」。

地方は「唄い手」「囃子」「三味線」「太鼓」「胡弓」をいいます。

三味線が出を弾き、胡弓が追います。
太鼓が軽く叩かれ調子を上げると囃子が唄を誘います。

唄は甲高い声で唄い出し息継ぎなしに詞の小節をうねらせ、唄は楽器に応え、楽器は唄に応えます。

女踊りは女性の舞台用として振り付けられた踊りです。


「四季踊り」ともいわれ、画家であり俳人でもあった小杉放庵が八尾の春夏秋冬を詠った「八尾四季」のために振り付けられたのが最初。

その後夏の河原で女性が蛍取りに興じる姿を表した一連の女踊りが完成しました。男踊りと同じく若柳吉三郎の振り付けだけに日舞の艶めきがあります。

「おわら」とは

一説では、江戸時代文化年間頃、芸達者な人々は、七五調の唄を新作し、唄の中に「おわらひ(大笑い)」という言葉を差しはさんで町内を練り廻ったのがいつしか「おわら」と唄うようになったというものや、豊年万作を祈念した「おおわら(大藁)」説、小原村の娘が唄い始めたからと言う「小原村説」などがあります。

男踊りは、男性の舞台用として振り付けられた踊り。

日本舞踊の若柳吉三郎によって振り付けられ、素直で素朴な直線的力強さの中にしなやかさを持つ魅力的な踊りで農作業の所作を表した踊りです。

二百十日の初秋の風が吹くころ、おわら風の盆の幕開けを迎えます。
毎年9月1日から3日にかけて行われるこのおわら風の盆は、今も昔も多くの人々を魅了します。

涼しげな揃いの浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は、実に幻想的であり優美で、山々が赤くもえる夕暮れを過ぎると、家並みに沿って並ぶぼんぼりに淡い灯がともります。

風の盆の由来

二百十日の前後は、台風到来の時節。昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう、豊作祈願が行われてきました。

その祭りを「風の盆」というようです。
また、富山の地元では休みのことを「ボン(盆日)」という習わしがあったと言われます。

種まき盆、植え付け盆、雨降り盆などがあり、その「盆」に名前の由来があるのではないかとも言われています。

男性の踊り手が着て踊る半天(法被)は農作業着を模している。
これは木綿ではなく絹の羽二重で作られており、各町それぞれ意匠を凝らした模様と背中には各町の紋章が入っている。

前回の訪問記

優雅に月見のおわら
富山にある八尾(やつお)という人口2万人の小さな町で、毎年9月1日~3日の3日間 … 続きを読む →

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