当麻山口神社と傘堂

奈良県
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新在家の大池の東畔にある傘堂は、郡山藩主本多政勝候の菩提をとむらうため、その影堂として、恩顧の家臣やこの地域の農民たちによって延宝2年(1674)に建立されたもの。

一辺が約40cmの四角い一本柱を中心に立て、その上に本瓦葺の方形造の屋根がのる珍しい形の建物で、その全体的な形が唐傘に似ていることから傘堂(唐傘堂)と呼ばれている。

また、いつの頃からか、安楽往生を願う庶民信仰の対象にもなっている。

当麻山口神社は、「大和山口神社十四社」の1社。

この14社は、『日本文徳実録』『日本三代実録』などに、風雨の祈願がなされ、神階も同時に叙されている。

いずれも式内大社で、月次新嘗。
神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条にいずれも記載され、祈雨神祭85座に含まれる。

山の神に対して、山や田畑の幸への祈願と感謝の他、天に近い山の神に対して風や水の順調さを祈願、特に干ばつの際の祈雨・雨乞いなどに霊験があったとされる。

祭神は
大山祇命(おおやまづみのみこと) 
天津日高日子番能邇邇芸命(あまつひこひこほのににぎのみこと) 
木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)

毎年4月23日に大和川が付け替えられた江戸時代・宝永年間から続けられてきた御田植祭がある。

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