最初は安土桃山時代の末期に松浦鎮信(法印)によって築かれたが破却され、江戸時代中期になって再建された。
再建にあたっては山鹿素行の軍学に沿って縄張りがなされた。
平城の赤穂城と並んで、平山城では唯一の山鹿流による城郭である。
駐車場より亀岡山に築かれた茂木天守を見上げる。
平戸城(ひらどじょう)は、長崎県平戸市にあった城。江戸時代には平戸藩松浦氏の居城であった。
別名は亀岡城(かめおかじょう)、亀甲城、日之嶽城。
北虎口門
石垣と石垣の間に乗った「渡櫓」様式で、場内に現存する唯一の木造遺構。
藩主の私邸(棲霞園)に最も近く、二の丸御殿(現・亀岡公園広場)への通用門であった。
北虎口門を内部から見る。
城外からの地蔵坂櫓。
現存の狸櫓には、次の伝説が残っている。
櫓の床下に狸が住みだした。天保初年(1830年頃)櫓の修理のため床板を全て剥ぎ取った。
するとある夜、小姓に化けた狸が藩主の寝所にやって来て、我ら一族を櫓に棲ませて頂きたい、そうすれば城を永代守護すると嘆願したので、翌日、床を元通りに戻してやったと言う。
これ以後、この櫓は狸櫓と呼ばれるようになった。
特に、二の丸の虎口が屈折が多い点や同じく二の丸東面の横矢枡形も山鹿流の特徴を良く表している。
天守台より平戸港を見る。
正面の島は黒子島、平戸瀬戸にある面積3haの小島である。
古くから弁財天が祀られていて、全島の照葉樹林がよく保護されている。
2通りの植物群落があり、島の外周にはハマビワ群落が取り巻いている。
ハマビワのほか、マサキ・トベラ・マルバグミなど耐塩性のある植物からなる。
島の大部分は、スタジイとタブノキを主木とし、樹高は18m、最大幹径70cmを越す。
クロガネモチ・ホルトノキ・バクチノキ・シロダモ・ヤブニッケイ・ヤブツバキなど常緑樹が茂り、林下にはムサシアブミ・ノシラン・ホソバカナワラビ・フウトウカズラ・テイカカズラが繁茂する。
アコウの巨木もあり、またビロウも生育する。
島全体の原始性は高く、この地方の低地林の原形をよく残している。
正面に見えるホテルは「国際観光ホテル旗松亭」
昭和天皇皇后両陛下、ウィレム・アレキサンダー皇太子(オランダ)とうの貴人の利用で知られる。
今日は我々もそこで昼食をいただく予定だ。
平戸島の北部、平戸市街の東部に位置する。
平戸港を見下ろし、対岸の九州本土を望む平戸瀬戸に突き出た丘陵上にある。
三方を海に囲まれ天然の堀としている。
丘陵の頭頂部に本丸が築かれ、その南側に二の丸、東側に三の丸が配された梯郭式の平山城である。
天守下からの見奏櫓周辺。
見奏櫓周辺より見る天守。
天守台より二の丸虎口の辺りを見る。
日本で最初にビール、タバコ、ペンキ、さつまいもが上陸したのは平戸だそうだ。
乾櫓
乾櫓・見奏櫓・懐柔櫓は、天守とともに復興された。
中山愛子像。
肥前国平戸藩主松浦清の11女として平戸に生まれる。
母は側室の森氏。
初名は千代姫、後に愛姫と改める。
姉の夫である園基茂の養女として中山忠能に嫁し、2男1女(忠愛・忠光・慶子)を産んだ。
慶子が孝明天皇に仕え、やがて皇子祐宮(後の明治天皇)を産むと4歳時までその養育を任された。
後、明治天皇の皇子明宮嘉仁親王(大正天皇)の養育にもあたっており、天皇2代の養育に関わったことになる。
二の丸跡。
松浦史料博物館(旧平戸藩主松浦家)は平戸港を挟み対岸にある。
松浦史料博物館より見た平戸城。
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平戸城へのアクセス、行き方歩き方
住所 〒859-5121 平戸市岩の上町1473
電話:0950-22-2201
JR佐世保線佐世保駅から西肥バス平戸桟橋行きで1時間30分、平戸市役所前下車、徒歩10分
たびら平戸口から西肥バス「平戸行き」で約10分「平戸市役所前」下車、徒歩約5分