庭の名前を盤桓園(ばんかん)といい立ち去りがたい庭園という意味だそうだ
緑滴る、まるで隠れ里にでも来たような宝泉院の額縁庭園。
まこと、いつ来ても立ち去り難さの募る庭園だ。
お抹茶をいただきながら額縁庭園を心ゆくまで堪能した。
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緑深い宝泉院の入り口付近。
左手の山門をくぐり庭園へと進む。
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山門をくぐると正面に見るのが、近江富士を型どる樹齢700年の五葉松
京都市指定の天然記念物。
京都市内にある3つの著名な松の一つ。
70年ほど前に高浜虚子が無住寺の宝泉院を訪れ、「大原や 無住の寺の 五葉の松」 と詠んだ。
額縁庭園は後の楽しみにとっておき、まず宝楽園(仏神岩組雲海流水回遊花庭)に進む。
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「地底に、こすの白川砂を敷き詰めた様子は、海流水を思わせ夜半にその砂に月光が照り映えて、あたかも銀砂幽玄の世界がそこに現れます。...」
庭園中央にある三尊石は、東北の念珠関から運ばれてきた念珠石で、阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩の来迎の姿を表した岩組みになっている。
珍しい亀甲石は雲を表す。
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庭園北側の築山や橋の石組に使用されている銀石は、金属の輝きを思わせる三波峡の石を使用している。
三波石峡(さんばせききょう)は、神流川上流に位置し、群馬県から埼玉県に跨る景勝地。
また、緑色の結晶片岩は石英が緑色の紋様を示し非常に高価な庭石としても重宝されて
おり(三波石 さんばせき)と呼ばれております。
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玄関を入るとまず右手に囲炉裏の部屋がある 周りに珍しい陶板をあしらった炉のある部屋
静かな語らいの場として親しまれている。
自然の山を活かした庭を背景に、滝の流れる水音に癒される空間である。
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囲炉裏の部屋の前から鶴亀庭園を望む。
江戸中期作。
池の形が鶴、築山が亀、山茶花の 古木を蓬莱山とみる名園である。
樹齢300年の沙羅双樹がたたずんでいる。
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部屋から鶴亀庭園を見やるとガラスに爽やかな緑が映りなんとも清々しい。
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部屋から格子ごしに鶴亀庭園を観賞する。
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額縁の庭園 客殿の西方、柱と柱の空間を額に見 たてて観賞する
竹林の間より大原の里の風情 を満喫できる。
庭の名前は盤桓園(ばんかん、立ち去りがたい意)と称する。
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拝観料はお抹茶、お菓子付。
毛氈に座して待つと、お茶菓子と共に運んできてくださいます。
お抹茶をいただきながらゆっくりと庭園観賞を。
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本当に立ち去りがたく、早い時間に訪れたので永く座り続けた
そのうち、人も多くなったのでやっと立ち上がった。
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鶴亀庭園を上から眺めるとカエデの深い緑が池を覆い尽くしている。
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伝教大師が、延暦四年(七八五)の七月に比叡山にわけ入られてすぐ、仏教に生きるものとして、決然とした誓いのことば、『願文』を書かれました。
『願文』をみると、伝教大師はみずから、「愚が中の極愚、狂が中の極狂、塵禿の有情、底下の最澄」と称しておられます。
「塵禿の有情」とは、塵あくたのような禿頭の良きものというほどの意味でしょうか。
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サヌカイト(讃岐岩、カンカン石)による石盤は、声明の大家・深達僧正が音律を調べるために用いていた。
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宝泉院へのアクセス、行き方・歩き方
宝泉院公式サイト
京都市左京区大原勝林院町187番地
TEL:075-744-2409 FAX:075-744-2912
拝観時間
午前9時~午後5時
拝観料(茶菓付)
大人 800円
中・高 700円
小 600円
アクセス:
■JR及び各私鉄『京都駅』
■地下鉄『国際会館駅』
■京阪電鉄『出町柳駅』
(『四条駅』近くの四条河原町からでも)
■叡山電鉄『八瀬駅』
いずれも京都バスに乗換え『大原』下車、徒歩約10分です。停留所すぐが参道の入口になっています。
<バスでのアクセス詳細>
■『京都駅』→京都バス17番・18番を利用、所要時間は約65分です。
■『国際会館駅』→同19番、約25分。
■『出町柳駅』→同17番、約30分
(四条河原町からも同17番で50分)。
■『八瀬駅』→同17番・18番・19番、約15分。
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