三寒四温というが今日は雨の予報で温かい、光線もきつくなく絶好の写真日和だ。
久し振りに当尾(とおの)の里に出かけた。
以前の記事は下記の通り。
当尾のあじさい寺 岩船寺
「石仏の里」当尾(とうの)の仏像巡り
枝の雨粒が素敵です。
梅もほころぶ。
鎌倉中期の「十三重石塔」 重要文化財です。
初重軸部の四仏は梵字で表されている。
ご縁観音、特別古い石仏ではありません、姿に見とれてしまいました。
岩船寺から浄瑠璃寺までの約1.7㎞を歩きます。(下りで楽だから)
当尾には45体ほどの石仏がありますが、今回はそのうち20体ほどの石仏を巡る予定。
最初は一願不動(岩船不動明王立像)【弘安10(1287)】
ただ一つだけのお願いを、一心にお願いすれば、叶えてくださるという一願不動さん。
高さ1.2mほどで右手には剣を持ち憤怒の顔をされています。
(母親が子どもを叱るように、愚かな人間を叱っているそうです)
しばらく下りの道が続きますが、途中にはこのような巨岩がゴロゴロ。
下りきったら浄瑠璃寺へ向け平坦な道が続きます。
鼻歌の一つも出てきそうな雰囲気。
木津川市内東南部の加茂町当尾(とおの)地区は古来、南都仏教の影響を色濃く受け、世俗化した奈良仏教を厭う僧侶が穏遁の地として草庵を結び、念仏に専心したと伝えられています。
やがて草庵が寺院へと姿を変え、塔頭が並び「塔の尾根」ができ、いつしか「当尾」と呼ばれるようになったといわれる。
途中古い神社がありますがなぜか立ち入り禁止。
いい写真が撮れそうなんだけどなぁ、未練たらしくパチリ。
農家の庭先で漬物用の野菜を干しています。
散策コースの道中では旬の野菜や漬物が並ぶ吊り店(露店)など、四季折々の美しい山村の風景が楽しめます。
漬物1パック100円はおすすめ、何種類もあってとてもおいしいんです、土産には最高。
藪の中三尊磨崖仏【弘長2(1262)】
藪の中の岩に舟形の光背を彫りくぼめ、中央に地蔵と十一面観音、向かって左に阿弥陀を配する非常に珍しい配置の石仏です。
作者は橘派の橘安縄、1262年彫刻とあります。
そろそろ浄瑠璃寺、道端でかわいいモニュメントを見つけた。
土手には蕗の薹が、摘んで帰りたいのだが・・・・
浄瑠璃寺の手前で素敵なカフェを見つけた。
自家焙煎珈琲と手作りピザが自慢のお店です。
マスターが趣味で集めた9台の蓄音機。
蓄音機の生音って聞いたことがありますか?
電子音に馴らされてしまった耳にはとても優しく聞こえます、農作業の農婦の姿を眺めながら窓辺でついウトウト。
エジソン発明の蝋管レコードは、ざっと100年近く前にまで、作られていたレコード。
ロウに音楽が刻み込まれている。
100年前の音が聴けるんです。
こんな田舎で、道楽としか言いようのない店だか、生きてる喜びを感じる、当尾に来たらまた寄りたい店です。
浄瑠璃寺バス停200m北、「cafe瑠璃」
当尾へのアクセス、行き方歩き方
JR奈良駅または近鉄奈良駅 から奈良交通バス加茂駅行きで約30分 浄瑠璃寺下車 徒歩3分
お得な「フリー乗車券」ををお忘れなく、片道570円が1日フリー切符500円。
浄瑠璃寺 – 岩船寺間を歩いて石仏を見学する場合は、岩船寺を先に訪問してから浄瑠璃寺へ向かうと、道が下りになります。
浄瑠璃寺前 ⇔ 岩船寺 コミュニティバス 約6分。