秋の紅葉めぐり 小塩山十輪寺 なりひら寺

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十輪寺は、嘉祥3年(850)に創建され、平安時代の歌人で、「伊勢物語」の主人公在原業平の晩年の隠棲地として知られている。
通称「なりひら寺」と呼ばれる。

小塩山(おしおざん)と号する天台宗の寺院である。  
寺伝によれば、嘉祥3年(850)染殿(そめどの)皇后(藤原明子(ふじわらのあきらけいこ))が、安産祈願のため、比叡山の恵亮(えりょう)和尚を開山に請じて創建したものと伝えられている。

山門を入ったところ、紅と黄のコントラストが美しい。
通常は最高のお薦めスポットだが、日が陰っていルのと紅葉が遅れているため色合いがいまいちで残念。

山門前の景色。

山門から本堂へ向かう、紅い傘と緋毛氈のサービスがうれしい。

鐘楼、1666年(皇紀2326)寛文6年頃の創建
不迷梵鐘(まよわずのかね)が吊られている。

業平の墓
在原業平は、父が平城天皇の皇子である阿保親王。
母は桓武天皇の皇女である伊都内親王。

天皇家にご縁があります。
天長2年(825)に誕生、元慶4年(880)5月28日、56歳で死去しました。
十輪寺では毎年、命日にあたる5月28日、業平をしのぶ「業平忌三弦法要」 を行います。

本堂横の細い道を登ると、見逃しそうな小さな石塔と出会います。
それが業平の墓です。

現在、この墓は恋愛・結婚成就にご利益があるとされ、多くの女性が訪れているようです。

ここの本堂は応仁の乱で一度消失し、現在は寛延3(1750)年に再建された鳳輦(ほうれん)型の本堂です。

本堂の屋根をよく見てみると…お神輿のような形をしています。
このような屋根の形は珍しいため文化財にも指定され、その天井部分の彫刻も独特な意匠が施されています。

本堂には復元された江戸時代のふすま絵が色鮮やかに迎えてくれますが、撮影禁止で皆さんにお見せできないのが残念。

希代の美男であった業平は、天皇の妃・藤原高子との悲恋の物語で知られ、妃が大原野神社を詣でた折には、塩竃で海水を焼き、煙に思いをのせたという。

業平はここで塩を焼いて風流を楽しんだと伝えられており、境内には塩竃の旧跡・宝筐印塔(業平の墓)がある。

塩竃祭はその業平を偲んで行われる催事。
業平が塩竃から立ち上る紫煙に二条后を偲んだという。

境内には「なりひらもみじ」と名前の付けられた木があります。

紅葉した葉と大きな楠木が並んでいる姿が美しい。

庭園(三方普感の庭:さんぽうふかんのにわ)
高廊下、茶室、業平御殿の三ヶ所から場所を変えて眺めることができる。

趣の違う様が見る者の心の様を映し出す・・・「心の庭」といわれる。

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十輪寺へのアクセス、行き方歩き方

住所:京都府京都市西京区大原野小塩町481
Tel 075-331-0154

JR向日町駅・阪急京都本線東向日駅から阪急バス66系統で27分(東向日駅からは23分)、小塩下車、徒歩3分

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