秋の紅葉めぐり 栂尾山高山寺

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高山寺は同じ高雄の西明寺や神護寺と較べて紅葉の時期が遅いのですが三尾の中では最も長く紅葉が続きます。

バス停の傍から裏参道がついており、この「裏参道」を上がると「石水院」の横に出る。
狭い参道だが表参道よりもこちらがポピュラー。
案内も充実している。

高山寺の唯一の山門、石水院の山門。
高山寺は中世以降、たびたびの戦乱や火災で焼失し、鎌倉時代の建物は石水院を残すのみとなっている。

石水院内で抹茶サービスが受けられます。

拝所であった国宝石水院西の広縁には善財童子の木象。
一面の緑と差し込む光と遊ぶ。

明恵は建永元年(1206年)、34歳の時に後鳥羽上皇から栂尾の地を与えられ、また寺名のもとになった「日出先照高山之寺」の額を下賜された。
この時が現・高山寺の創立と見なされている。

落板敷の中央に、今は小さな善財童子(ぜんざいどうじ)像が置かれている。
華厳経(けごんきょう)にその求法の旅が語られる善財童子を明恵は敬愛し、住房には善財五十五善知識の絵を掛け、善財童子の木像を置いたという。

吊り上げの蔀戸(しとみど)、菱格子戸、本蟇股(かえるまた)によって、内外の境界はあいまいにされ、深い軒が生む翳りの先に光があふれる。

右手は石水院の山門、左手は遺香庵庭園。
この辺りから開山堂にかけてが最も早く紅葉する。

普段は立ち入り禁止となっているようで、今回中に入ることはできなかったのですが、外の生垣から中を覗くように撮ってみました。

遺香庵庭園は明恵上人の700年忌を記念して1931年(昭和6年)に作庭された庭園です。作庭を小川治兵衛が行い、建築は3代目木村清兵衛が行ったとされています。
またこの庭園は京都市指定文化財として登録されています。

日本最古の茶園。
建仁寺の栄西が宋より帰国した際、明恵に茶葉を贈った。
明恵は、ここで栽培した茶葉を宇治や駿河へ移植。
それ故に栂尾は茶の発祥地と言われる。

開山堂下にコンクリート3階建ての経蔵がある。
博物館寄託の仏像・絵画等の美術品を除く、聖教(しょうぎょう)・典籍・古文書類のほぼ全てを収める。
屋根にかかる紅葉が美しく、高山寺の中では石水院と並んで紅葉のスポットといえそうです。

高山寺では、清滝川から楞伽山(りょうがせん)へいたる斜面に堂宇が造営されている。
金堂は境内の最も奥まった場所にある。

その左右にひろがる平坦地にかつては堂宇が建ち並び、創建時の高山寺の中心をなした。
表参道から金堂へは、亭々たる杉木立の中、やや勾配の急な石段を踏んであがる。

「石水院」横の参道を上がると、参道右手に聖観音像、その東側に「開山堂」が建っている。
この場所には明恵上人晩年の頃の草庵禅堂院があった跡と伝えられており、堂内には「明恵上人坐像」が安置されている。

紅葉の中柔和な表情を浮かべる観音様がひっそりとたたずむ。

開山堂上の御廟は明恵上人の墓所である。
覆屋の中に古い五輪塔を収める。
廟の手前左手の一段高くなった所に古色を留めた塔が立つ。

左端が宝篋印塔。
高山寺型と呼ばれる古式の塔で、上人に帰依した富小路盛兼の寄進と伝える。
その右が如法経塔である。

もし裏参道から入山した場合は、ぜひ表参道から下りてみて下さい。
表参道には、一直線に並べられた石が印象的な風景があるのです!

紅葉のピークが過ぎると、参道は落葉した楓で埋め尽くされ、石が浮かび上がるという構図になっています。

♪京都 栂尾 高山寺 恋に疲れた 女が一人
      ♪大島紬に 綴れの帯が 影を落とした 石畳
          ♪京都 栂尾 高山寺 恋に疲れた 女が一人・・・・・


裏参道から入って、表参道から出ました。
表参道はバス停、駐車場から数十メートル京都寄りの方につけられており、表参道は裏参道に比べ道幅はかなり広い。

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高山寺へのアクセス、行きかた歩き方

〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
075-861-4204

■JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行で約55分(途中、四条大宮・二条駅前・円町などを経由)、栂ノ尾下車。
■京都市営地下鉄烏丸線四条駅から、市バス8系統で約50分、高雄下車、徒歩約15分。

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