興福院(こんぶいん)は、奈良県奈良市法蓮町にある浄土宗の尼寺。
山号を法蓮山と称す。
本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は和気清麻呂ともいい、藤原百川ともいう。
護国寺本『諸寺縁起集』には、宝亀元年(770年)、藤原広嗣の妻・輪立氏の発願で創建されたとある。
寺はその後衰退していたが、安土桃山時代に大和大納言豊臣秀長から寺領200石の寄進を受け、復興した。
寛永13年(1636年)には徳川家光から再び寺領200石を寄進されている。
現在残る本堂、客殿、大門はこの頃の建立である。
徳川家綱代の(寛文5年(1665年))に現在地の法蓮町に移転した。
上記の建物も移築されている。
第2世の尼僧は、元大和郡山城主豊臣秀長の未亡人である。
3代徳川家光から14代徳川家茂までの将軍の位牌をまつっている。
山号の「法蓮山」の額がかかる。
左右に長居塀が伸び、寺域の大きさをうかがわせる。
中門の奥には本堂が見えています。
中門から中に入り、本堂を望む。
中には本尊の阿弥陀如来が安置される。
中門を振り返る、紅葉の青が美しい。
4月のツバキ、5月のサツキの季節はとくに美しい。
般若時の参観を終わり、帰ろうとしていると、先ほど境内であいさつを交わした方から近くまで送るよ、と声をかけられ車に乗せてもらった。
道すがら興福院の話になり少し寄ってみようということになった次第。
時間があればその後もう一つ訪問しないかと誘われ、結局岩船寺を訪問することとなった。
本当にありがたい一日だった。
ありがとうございました。
興福院へのアクセス、行き方歩き方
住所:奈良県奈良市法蓮町881
電話:0742-22-2890
近鉄奈良線近鉄奈良駅から奈良交通バス「自衛隊前」「西大寺」行き(法華寺経由)で9分、「佐保小学校前」バス停下車、徒歩5分。
なお、拝観には事前の許可が必要である。
7月 – 8月、12月 – 2月の拝観は不可で、その他の期間も午前9時から11時の間に限られる。