MIHO MUSEUMは滋賀県甲賀市信楽町田代にある滋賀県の登録博物館。
運営は、公益財団法人秀明文化財団。
神慈秀明会の会主・小山美秀子のコレクションを展示するため、1997年(平成9年)11月に開館。
ちなみにミホミュージアムのミホという名称はこの教団の会主・小山美秀子(こやまみほこ)氏の名に由来するそうです。
まさに枝垂桜が今を盛りと咲き誇っています。
枝垂れの並木の坂道を約7分かけて歩きます。
レセプション棟と展示館の間は電気自動車が往復しており自動車での移動も可能。
いよいよトンネルに入ります。
振返ると今見ながら来た枝垂桜が。
トンネルの中は微妙にカーブしていて先が見えないようになっています。
何かを予感させるような仕掛けです。
壁がピカピカしていますが、なんとチタン合金とのこと。
電気自動車がやって来ました。
自動車もいいがやはりこの素晴らしい景色は徒歩で楽しむべし。
トンネル出口です。
前方に展示館が小さくみえますが、自然の景観を保持するべく、建物の80%以上を地中に埋設されています。
山をいったん取り除き建物の建築後土を元に戻したとか。
設計テーマは“桃源郷”シャングリラ。
専門的にはこの橋の構造は「逆斜単経間三角形立体トラス」というそうです。
トンネル坑口とプラザ躯体を両端のアンカー部とし、橋下のキングポストと称される支柱をもち上げるような、視覚的にも単純明快な構造システムだとのこと。
入口の扉が開き、最初に見る景色。
幾何学模様のガラスの屋根と絵に描かれているように見える松と借景。
前方の建物はミホミュージアムを所有する宗教法人神慈秀明会の本部となるところらしく、左のカリヨン塔はI.Mペイ氏の設計で、右側の教祖堂(礼拝堂?)はニューヨーク同時多発テロで崩壊したアメリカの世界貿易センタービルを設計した設計者の一人であるミノル・ヤマサキの設計によるそうです。
ワンフロア下の吹き抜けから立ち上がるファイカス・ベンジャミンの大木。
一般的には総工費、約500億円と言われている。
中でもガンダーラの巨大な「仏立像」は素晴らしい。
展示物の撮影は禁止されているためミホミュージアムのパンフレットから転載。
コレクションは、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など、幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上が含まれている。
コレクション形成に数百億円をかけたともいわれ、日本にある私立美術館のコレクションとしては有数のものである。
見上げると、幾何学模様のガラス天井がこれまた素晴らしい!
ローマの「ディオニュソスモザイク」に見入る人。
最初、イミテーションかと思って近くにいた職員に尋ねたところ、本物をそのまま床に敷いたとのこと。
紀元3~4世紀にシリアで出土したものなのです。
なぜこれが日本にあるのか、なぜ個人で購入できたのかが不思議なほどの名品だ。
レセプション棟にはレストランや喫茶もあります。
神慈秀明会が行う、教義に基づいた秀明自然農法を行う農場が近くにある。
自然農法とは、除草剤や農薬、化学肥料や有機肥料を使わず、堆肥のみ、または完全無肥料で、土の力を最大限に生かす農法のことだという。
自然農法という言葉は、世界救世教が商標登録しているため、神慈秀明会では、教祖命名の「自然農法」をそのまま使わず、あえて秀明自然農法と呼ぶものと思われる。
MIHO MUSEUMへのアクセス、行き方歩き方
住所:滋賀県甲賀市信楽町桃谷300
電話:0748-82-3411
JR石山駅南口より MIHO MUSEUM 行きバス — 820円 約50分