京都の裏鬼門(南西)を守護する神社の代表格として鬼門(北東)の延暦寺とともに重要視された石清水八幡宮で恒例の湯立て神事が行われた。
毎年2月1日と3日の正午より斎行される春を呼ぶ節分行事で、男山中腹に涌き出る霊泉「石清水」から汲み上げた御神水を大釜で沸かして御神前に献上します。
動画:豪快!! 石清水八幡宮で湯立て神事
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南総門から社殿を見ると社殿が少し西側を向いている。
これは、参拝して帰る際に、八幡大神様に対して真正面に背を向けないようにするためといわれている。
門柱には本日湯立神事が行われることが記されている。
神職により、神前から持ってこられた火によって釜に火が着けれられます。
この辺りの作法はは神社によりまちまちだ。
湯立て神事は神楽殿の前で行われるが、釜の煙が舞う中、祈祷を受け八幡御神矢を受ける神事が後を絶ちません。
赤々と燃え盛る釜の火、燃料はご当地男山の竹。
男山の竹はエジソンの電球のフィラメントに使われたことで有名です。
ここでは釜は三つ、住吉大社では四つでした、これは御柱の数によるもの。
湯が煮えたぎったところで神楽女が登場、いよいよ儀式の始まりです。
御幣と鈴を手に御幣舞を舞う。
住吉大社では神楽女は素足だが、ここでは足袋を着用している。
次に御幣を釜の中に入れ、湯をかき混ぜる。
この所作はよくわからないのだが、どこの神社でも御幣で湯をかき混ぜた後、御幣の先をペッと煽る。
次に塩でお浄めです。
さっとまいた後、釜の中にも入れて清めます。
米をまき。
釜の中へも入れます。
そして酒を釜に入れる。
釜に入れるものとしては各社ほぼ共通している。
『杓取の儀』です。
天の水を掬って桶に入れる所作をします。
その仕草が終わった後、釜の中の熱湯を桶に汲みます。
神前への湯立
湯釜からくみ取ったお湯を宮司により神前に供えられます。
3柱の神様がいらっしゃるので3回繰り返します。
中御前:誉田別命 (ほんだわけのみこと)第15代応神天皇の本名。
西御前:比咩大神 (ひめおおかみ)宗像三女神(多紀理毘売命(たぎりびめ)、市寸島姫命(いちきしまひめ)、多岐津比売命(たぎつひめ))。
東御前:息長帯姫命 (おきながたらしひめのみこと)神功皇后の本名。
以上の3神を総称して「八幡三所大神(八幡大神)」という。
いよいよ釜の熱湯を四方に激しく振りまく乱舞の始まりです。
このように激しく湯をかき揚げ、四方に振りまきます。
その熱湯を浴びることにより、厄除・無病息災・五穀豊穣を願う伝統行事、皆さん神妙に熱湯をかぶっています。
少しズームアップしてみます。
熱湯を浴びる信者さんの中には小さな子もいて母親が必死でかばっています。
三つの釜で順番に乱舞が行われ、各二回行われます。
笹の束での乱舞が終わった後は、神楽女が参拝者の頭の上で鈴を鳴らし、湯立神事は終了。
備えてあった笹に湯を通し、後で信者に配られます。
神事の後、釜の残り湯を頂き、厄除・無病息災を願います。
先ほど釜の湯を潜らせた笹が配布されています。
城南宮では1,000円徴収していた。
笹を頂きたいとする人の列。
石清水八幡宮への行き方・歩き方
住所:京都府八幡市八幡高坊30
Tel:075-981-3001 石清水八幡宮社務所
大阪環状線「京橋駅」または奈良線「東福寺駅」から京阪電車「八幡市駅」~男山ケーブル約3分「男山山上駅」~徒歩5分