寺の裏山で、藤原鎌足が子孫のために「霊鎌」を埋めた地とされ、これが「鎌倉」の地名由来となったという伝承がある。
複数ある「鎌倉」の地名由来伝承の一つである。鎌足稲荷神社の小祠がある。
鎌倉五山の第五位の寺院として、かつては広大な寺地を有し、23箇院の塔頭を有していた。
現在でも付近一帯の地名を「浄明寺」といい(地名は「妙」の代わりに「明」字を用いる)、住宅団地名にも使用されるなど、その名残を残している。
足利義兼による文治4年(1188年)の創建と伝えられる。
初めは極楽寺という密教(真言宗)の寺院であったが、建長寺開山蘭渓道隆の弟子、月峯了然(げっぽうりょうねん)が住職となってから禅刹に改め、ついで寺名も足利貞氏の法名をとって浄妙寺と称した。
本堂は寄棟造、銅板葺(もと茅葺)。
江戸時代中期の建物だが、仏壇周辺などには室町時代の材が用いられている。
真っ赤な紅葉が美しい喜泉庵入り口。
喜泉庵は天正年間(1573 – 1591年)に建立された茶室喜泉庵を復興したもの。
枯山水庭園があり、有料で茶菓が供される。
枯山水の庭園を撮るため回り込む。
水琴窟の調べが心地よいなごみの空間、枯山水庭園全体を見渡すならここからがベスト。
喜泉庵の廻りは紅葉に埋め尽くされる。
境内の左奥にある「石窯ガーデンテラス」は憩いの場所として食事やお茶を楽しむことができる。
さらに天然酵母を使用した焼きたてのパンも大変人気があります。
本堂裏の墓地に足利貞氏の墓と伝える明徳三年(1392年)銘の宝篋印塔がある。
基台の銘文により、罪障消滅・後生善根を願う逆修塔とされる。
浄妙寺へのアクセス、行き方歩き方
住所:神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
電話:0467-22-2818
鎌倉駅から京急バス金沢八景、太刀洗方面行きに乗車し「浄明寺」で下車。徒歩数分。