奥州一ノ宮として1200年以上の歴史を持つ鹽竈神社は、古くから朝廷をはじめ庶民の崇敬を集めてきました。
武家社会の頃には、平泉の藤原氏、鎌倉幕府の留守職であった伊沢氏、そして特に伊達氏の厚い崇敬を受けたといいます。
現在の社殿は、伊達家4代綱村から5代吉村にわたって9年の歳月をかけ、宝永元年(1704)に竣工されたもの。
平成14年に国の重要文化財にも指定されました。
境内は塩竃市内のほぼ中央、松島湾や塩釜湾(千賀ノ浦)(ちがのうら)を眼下に見下ろす、一森山(いちもりやま)の頂上にあります。
参道は表坂・裏坂・七曲坂の三ヶ所がありますが、表坂は、大鳥居から桜門まで一直線に延びており202段の急勾配の石段を登りつめると、朱塗りの入母屋造の拝殿、白木の流造(ながれづくり)の本堂へと続きます。
鹽竈神社の社紋は図案化した鹽竈ザクラです。
舞殿。
別宮拝殿
左右宮の右手に主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)を別宮で祀(まつ)る。
別宮は塩の神・安産の神として庶民の信仰を集めてきた。
鹽竃神社境内に隣接して東側にもうひとつの神社があります。
志波彦神社 (しわひこじんじゃ)
明治4年5月に現仙台市岩切よりこの場所に遷移してきたといわれています。
全額国費を以て造られた最後の神社とも言われています。
さしのぼる 朝日の光 へたてなく
世を照らさむそ わかねかいなる (昭和天皇御製)
庭園は手入れが行き届き美しい。
四季草木が美しい庭園、木々の間から塩竃の町並みが眺められます。
鹽竈神社の境内にはこの地で行われた製塩道具が置かれています。
案内板にも当時の製法の様子が書かれています。
鹽竈神社へのアクセス、行き方歩き方
住所: 〒985-8510 宮城県塩竈市一森山1-1
電 話: 022-367-1611
JR仙石線本塩釜駅から、表参道(表坂)の石鳥居まで徒歩15分、
東参道(裏坂)の石鳥居まで徒歩7分、
社務所前までタクシーで5分。徒歩で約15分。
JR東北本線塩釜駅から、表参道(表坂)の石鳥居までタクシーで5分、社務所前まで同7分。
三陸自動車道、利府中ICより車で10分。