昭和初期には“九州の奥座敷”として発展。
平成以後は、昭和期の賑わいは失われていきましたが、今でも街中のいたる所に、栄華を極めた時代の残照を感じとることが出来ます。
元湯へ向かう途中のもみじ橋という橋がユニークだ。
杖立川下流に架かる屋根付きの珍しい橋で、屋根には鯉の形をした絵馬ならぬ絵鯉がたくさん提げられている。
鯉のぼりで知られる杖立ならではの絵鯉ですが、鯉と恋をかけてか、願いごとを書いた絵鯉を吊るすと特に恋が叶うと評判。
杖立温泉の温泉宿は20数軒ほど。
共同湯は5軒あって、迷路のような背戸屋でむすばれている。
「元湯」は、杖立川の下流「もみじ橋」のたもとにある“共同湯”。
杖立川のせせらぎを眺めながら入浴できる、風情ある混浴湯。
応神天皇の産湯として用いたと伝わる由緒ある露天風呂。
背戸屋の石段をのぼる。
元湯から数分のところに薬師湯はあった。
町営の共同湯「薬師湯」は、「東林琉璃堂(薬師堂)」の下部に設けられた“共同湯”です。
熱めの源泉が注がれた、素朴な作りの浴室です。
迷路のようなところを歩く背戸屋巡りの楽しみ。
使われなくなった建物がいくつもある。
狭い路地を上り下る。
灯りが灯ると風情が増す。
「杖立温泉」は、平安期に弘法大師が、「湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」と詠んでいるように、効能高く、泉質の素晴らしい“湯治の街”として、古くから広く知られています。
こうも路地裏ばかり歩いていると、まるで猫になった気分に…
と思ったら、本物の猫ちゃんに遭遇。
ここは御前湯、迷路のような背戸屋の突き当りといういい感じの場所にある。
杖立温泉の源泉は100℃近くもある熱い湯。
その熱い湯をいかした無料の蒸し場が温泉街のいたるところにある。
野菜や卵などの食材を買って、ここで蒸して食べられるのである。
ここでさつまいもを蒸して、それを片手に背戸屋を探検するっていうのが杖立温泉の最高の楽しみ方といえそうだ。
風情の感じられる湯宿を巡る。
橋の袂に俳人高野素十の句碑「こんにゃくも秣草も茸も温泉に茹でて」。
“むし湯”は、杖立温泉の名物。
昔ながらのむし湯は、蒸気が満ちた小さな部屋にゴロンと転がるスタイル。
全身の新陳代謝が促がされて、肌はしっとり、ピッカピカに。
薬師堂を目指して坂を上る、レトロな喫茶もある。
坂の上に東林琉璃堂(薬師堂)が見えてきた。
かつて杖立の地で、持っていた竹の枝を立ててみたところ枝や葉が生えてきたという言い伝えのある弘法大師を祀った薬師堂。
お堂の下には共同浴場「薬師湯」もあり、この一帯は薬師通りと呼ばれています。
境内ではネコちゃんがお出迎え、ごろりと寝ころび喜びを表す。
女の子の後ろにはクロネコ。
長命水。
近所の住人が日々利用していそうな生活感が、たまりません。
いいですねー。
路地の奥にはむし湯が。
灯りが灯り風情の増した路地を下る。
東林琉璃堂の看板。
杖立橋の袂に出た、坂を上り下りして杖立川畔を行ったり来たり。
桜橋そばのむし場、湯気がもうもうと立ち上る。
柄杓が置いてある、飲むのかな、熱そうだ。
日田往還道、昔の街道の後も見受けられ、当時らしい狭さがいい感じである。
日田天領とここ湯治場【とうじば】として栄えていた杖立郷を結んだ歴史深い道である。
少し上ったところに白糸の滝があるそうだ。
杖立皇大神宮は杖立温泉の東側の山手に鎮座する。
温泉街の車道から山手に見上げるほどの長い参道の石段が伸びている。
杖立湯鶴地区の氏神として古くから崇められており、戦乱や火災などにより古文書などが残っていないことから創建時期は定かではないが、室町時代の神鏡が伝わっていることからそれ以前の創建と思われる。
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ひぜんやへのアクセス、行き方歩き方
熊本県阿蘇郡小国町大字下城4223番地
TEL.0967-48-0141
1.)JR博多駅出発で、JR久大線 日田駅まで、約1.5~2時間
2.)日田バスセンター(日田駅前南側)より杖立行きバスで約45分