高天の地は金剛山への登山口であるため、葛城修験道の発展とともに文人・俳人が高天を訪れたと伝えるほか、当社は「彦沢権現」とも称されたという。
また神社東側には、神宮寺の高天寺があった。
社名・神名の「高天(たかま)」は一帯の地名でもあり、神話に見える高天原の伝承地とする説が古くからあるほか、高皇産霊神の神名の転訛が由来とする説、高皇産霊神の別名が「高天彦神」とする説、「高間」すなわち金剛山中腹の平地を意味するとする説がある。
『万葉集』では、「葛城の高間」と詠まれた歌が知られる(巻7 1337番)。
『延喜式』神名帳では宇智郡に高天岸野神社・高天山佐太雄神社が見え、いずれも五條市の金剛山中腹の神社に比定されることから、「高天彦神」を金剛山の神霊そのものとする説もある。
参道脇でエビネの植生を見た。
駐車場脇から杉の巨木の奥に社殿が見える。
樹齢数百年の杉並木の参道を抜けると、高天彦神社の境内に辿り着きます。
祭神は次の3柱。
高皇産霊神(たかみむすびのかみ) – 主神。
市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
菅原道真公
海抜450メートルの高所、清らかな水が豊かに流れていて記紀神話の「高天原」を彷彿とさせます。
老杉の立ち並ぶ参道の奥に鳥居が建ち、神社の背後には金剛山が厳かにそびえ立っています。
鳥居の並びには高天原旧跡地の石碑が立ち、日本神話のふるさとを訪れた気分を高めてくれます。
社殿の左脇には土蜘蛛を埋めた跡とされる蜘蛛塚があります。
ガイド本に紹介されることもなく、現地に案内板もないので、多くの方は見落とされます。
見つけた方も何か分からずに帰ってしまわれることも多いことでしょう。
土蜘蛛とは日本の先住の人々のことです。
高天エリアには高天彦神社の土蜘蛛塚のほかに蜘蛛窟と呼ばれる土蜘蛛の史跡があります。
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高天彦神社へのアクセス、行き方歩き方
奈良県御所市高天
近鉄「御所駅」下車、五条バスセンター行バス「鳥井戸」下車、西へ2.4km