『みんぱく』で世界を覘く ヒンドゥー教

狭い意味でのヒンドゥー教は、バラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら徐々に形成されてきた多神教である。


ドゥルガー女神

パールヴァティーの化身で戦いの神、水牛に化けた悪魔を倒す美しい神像が有名。
ヒンドゥー教のデーヴァ神族の女神。

その名は「近づき難い者」を意味する。
外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。

10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つ。
デーヴァ神族の要請によってアスラ神族と戦った。

シヴァ神の神妃とされ、パールヴァティーと同一視された。

クリシュナ神

ヴィシュヌ神の化身。  
叙事詩『マハーバーラタ』の英雄、民間に人気のある神。

釈迦仏教の開祖である釈迦牟尼はヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の9番目の化身とされている。

画像は運転席のお守り。

運転席のお守り、シヴァ神とパールヴァティー女神。

シヴァ神

創造と破壊の神、乗り物は牡牛のナンディン、トラの皮をまとい首にコブラを巻く。
しばしば結跏趺坐し瞑想する姿で描かれる。

北伝仏教では大自在天(降三世明王に降伏され仏教に改宗したとされる)。

パールヴァティー女神
シヴァ神の神妃、ヒマラヤ神の娘、穏やかで心優しい 。

四臂観自在菩薩(しひかんじざいぼさつ)

六字観自在菩薩は観音菩薩の変化観音として、チベットでは最も人気のある菩薩。

四臂(四本の腕)を持つことから、四臂観音ともいわれています。

四臂観音は、四本腕の一対の右手で数珠、左手で蓮華を持っています。

そして、もう一対の両手でサンプタ合掌(十指を集め、両手の間に少しの空間を残す合掌)をしています。

チャームンダー 女神

ドゥルガーという名称は、魔神ドゥルガーを大戦争の末に滅ぼしたとき、記念としてその魔神の名を自らの名前にしたのだという。

また、チャンダとムンダというアスラ神族を倒したことからチャームンダーとも呼ばれる。

釈迦如来

「仏像」が造られ始めた約2000年前、「仏」と言えば「釈迦如来」のみでありましたので当然、仏像とは「釈迦如来像」のことでした。

釈迦如来の前身はインドのヒマラヤの麓に存在した一小国、釈迦族の王子でありましたので釈迦と言われました。

別名の「釈尊」とは釈迦牟尼世尊を略したものです。

また、釈迦族で一番尊い人でもあるので同じく釈尊と言われました。

十一面観自在菩薩

梵名は文字通り「11の顔」の意である。観音菩薩の変化身(へんげしん)の1つであり、六観音の1つでもある。

玄奘訳の「十一面神咒心経」にその像容が明らかにされている通り、本体の顔以外に10または11の顔を持つ菩薩である。

十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経によれば、10種類の現世での利益(十種勝利)と4種類の来世での果報(四種功徳)をもたらすと言われる。

ダキーニ女神
インドでダーキニーは、魔術により強風を起こし、虚空を飛ぶ魔女として登場する。
魔術の儀式では、人間の心臓がバイラヴァ(シヴァの畏怖相)への供物に使われる。

後期密教を取り入れたチベットでは、ダーキニーはカンドーマ(空行母)とも呼ばれ重要な位置を占める。

無上瑜伽タントラの曼荼羅では、中尊であるヘールカ(守護尊)と明妃であるダーキニーとが交わる父母仏が描かれ、中尊の周囲にも眷属的なダーキニーが配される。

それらの中には鳥獣頭を持つものもある。
また、埋蔵経典の『死者の書』にも多くのダーキニーが登場する。

宝生如来

財宝を生み出し人々に福徳を授ける仏

語源は「宝よりうまれたもの」を意味し、財宝を生み出し人々に福徳を授けるといわれています。

一切の垣根を取り払い、あらゆる全ての現象・事物を平等に観るという意味で「平等性智(びょうどうしょうち)」と呼ばれる智慧を具現化した仏です。

密教における大日如来の5つの智慧を表す五智如来の一尊です。

阿弥陀如来

梵名の「アミターバ」は「無限の光」、「アミターユス」は「無限の寿命」の意味で、これを漢訳して・無量光仏、無量寿仏ともいう。

西方にある極楽浄土という仏国土(浄土)を持つ(東方は薬師如来)。

カールティケーヤ神

ヒンドゥ教におけるシヴァ神の次男。

ちなみに長男はガネーシャであり二人は兄弟である。
母はパールバティ。

誕生は少し複雑で、火の神アグニが7人の聖なる仙人の妻たちに恋をし、しかしながら不倫を我慢していたところ、妻であるスヴァーハーが次々とその妻達に化け、アグニと寝所をともにし、その時に受けた精をアシュターベ山の黄金の穴に落としていったと言う。

6人まで化けることに成功し、6回分の精液を落とした時、カルティケーヤが生まれたのだという。

この2神の性交中に、アグニにはシヴァが、スヴァーハーにはパールバティが乗り移ったことによって、カルティケーヤはシヴァとパールヴァティの子となったと言うのである。

なんとも複雑ではあるが、要するにシヴァ派の神話にカルティケーヤが吸収された結果である。

カルティケーヤという名は、そもそも6回の性交と6度の受精によって生まれた子が6面12臂(6人の子供の集合体)であり、それがスバル星団とかかわるということからついた別名で、本来はスカンダという。

ラクシュミー女神とナーランヤン神

ラクシュミー女神
ヴィシュヌ神の神妃、富と幸運の女神。北伝仏教では吉祥天。

寺の名前の「ナーラーヤン」ってのはヒンドゥー神ヴィシュヌの別名。

シヴァ神

シヴァは舞踏の神様としても有名で、ダンサーにとても人気があります。

シヴァのダンスが終わるとこの世が終わるとも言われます。

この時に手に持った太鼓のリズムでダンス(創造)し、もう一方の手に持った火でこの世を破壊するといわれています。

ヴィシュヌ神

世界維持の神、慈愛の神、鳥神ガルーダに乗る。
10大化身と呼ばれる多数の分身を有する。

画像は野猪に化身したヴィシュヌ神
悪魔が大地を水中に沈没させた時に、ヴァラーハ(野猪)に化身したヴィシュヌが、水中に一気に潜ってその頑丈な牙で大地を再び引き上げたという。

ブラフマー神

三神一体論(トリムルティ)では、三最高神の一人で、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当している。
ヒンドゥー教の教典にのっとって苦行を行ったものにはブラフマーが恩恵を与える。

ヒンドゥーの三つの重要な神は、他にシヴァとヴィシュヌであり、ブラフマーは宇宙の創造を、ヴィシュヌは宇宙の保持を、シヴァは宇宙の破壊をそれぞれ担当するが、同じ存在の三つの現われであるとされる。

シヴァ神とカーリー女神

カーリー は、インド神話の女神。
その名は「黒き者」の意。

血と殺戮を好む戦いの女神。

シヴァの妻の一柱であり、カーリー・マー(黒い母)とも呼ばれ、シヴァの神妃パールヴァティーの憤怒相とされる。

殺戮と破壊の象徴であり、南インドを中心とする土着の神の性質を習合してきたものと解される。

インド全体で信仰されているポピュラーな神だが、特にベンガル地方での信仰が篤く、現在でもコルカタにあるカーリーガート寺院では毎朝、山羊による生贄が供養されている。

また、インドの宗教家、神秘主義者ラーマクリシュナも熱心なカーリーの信奉者だった。

ガネーシャ神

シヴァ神の子供で象の頭を持つ神、鼠に乗る。
富と繁栄、智恵と学問を司る。

北伝仏教では歓喜天(聖天)。

モノシャ女神

インド各地で崇拝される女神。
ベンガル地方では蛇神として祀られる。

シヴァ神とパールヴァティー女神

シヴァはパールヴァティーの「肌の色が黒いのをイヤだ」といったことでパールヴァティーは、悲しくなって森に引き籠り修行します。

そこで、シヴァ神が若い男性に変身し、修行(苦行)して、えらいですね。

でも、たまには、休むのも大切ですよ」と言うのですがパールヴァティは聞きません。

若い男は、シヴァ神に戻ると、パールヴァティーは、うれしくて、うれしくて、互い抱き合います。

その後、100年間愛し合ったらしいです。

牧童姿のクリシュナ神

クリシュナはヴリンダーヴァンで牧童の暮らしをし、時にその本性を現して村人を救済しつつ、成長していく。

夕刻仲間とともに牛を集めて帰村すると、神聖な牛の埃を浴びようと村人たちが出迎える。

特に牧女(ゴーピー)たちはクリシュナの姿に魅了させられるのであった。

この時期より、クリシュナの神性と、魅惑的な身体を飾る孔雀の羽根や蓮の花、野の花のレイ、ウコン色の腰布、手に持つ横笛など図像的シンボルが定着する。

サラスヴァティーは、芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神。

日本では七福神の一柱、弁才天(弁財天)として親しまれており、仏教伝来時に『金光明経』を通じて中国から伝えられた。

4本の腕を持ち、2本の腕には、数珠とヴェーダ、もう1組の腕にヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、白鳥またはクジャクの上、あるいは蓮華の上に座る姿として描かれる。

白鳥・クジャクはサラスヴァティーの乗り物である。

ラクシュミーは、ヒンドゥー教の女神の一柱で、美と豊穣と幸運を司る。

乳海攪拌の際に誕生した。
ヒンドゥー教の最高神の1人ヴィシュヌの妻とされており、数多くあるヴィシュヌの化身と共に、ラクシュミーも対応する姿・別名を持っている。

幸運を司るため、移り気な性格であるともいわれる。
蓮華の目と蓮華の色をした肌を持ち、蓮華の衣を纏っている。

アプサラスの一人であるラクシュミーが誕生した時、アスラたちが彼女を手に入れようとしたが、失敗に終わった。

あるアスラはラクシュミーを捕まえることに成功し、頭の上に乗せたが、その途端に逃げられた。

かつてはインドラと共にいたこともあったが、インドラでさえラクシュミーを自分の元に留めておくためには、彼女を4つの部分に分けなければならなかったという。

なお、ラクシュミーはアラクシュミーという不幸を司る女神を姉に持つともされ、ヴィシュヌの妻になる際に「私があなたの妻になる条件として姉にも配偶者を付けるように」とヴィシュヌに請願し、ある聖仙(リシ)とアラクシュミーを結婚させ、晴れてヴィシュヌとラクシュミーは一緒になったという神話も一方で残っている。

仏教にも取り込まれて吉祥天と呼ばれている。

福徳安楽を恵み仏法を護持する天女とされる。
また、弁才天(サラスヴァティー)と混同される場合がある。

ジャイナ教の祖

ジャイナ教とは、マハーヴィーラ(ヴァルダマーナ、前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不害)の誓戒を厳守するなどその徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。

「ジナ教」とも呼ばれる。

仏教と異なりインド以外の地にはほとんど伝わらなかったが、その国内に深く根を下ろして、およそ2500年の長い期間にわたりインド文化の諸方面に影響を与え続け、今日もなおわずかだが無視できない信徒数を保っている。

日本国内には、兵庫県神戸市中央区に寺院がある。

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