万葉集に因んだ植物が植えられている万葉のみち、こちらでも春を迎えています。
ハギ
やっと新芽を延ばしているところ、古くから日本人に親しまれ、『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。
秋ハギと牡鹿のペアの歌が多い。
草枕 旅行く人も 行き触れば
にほひぬべくも 咲ける萩かも
~笠金村(かさのかなむら) 万葉集 巻8-1532
ササはタケと同じく地下茎が横に伸びるが、茎を包む鞘が剥がれず、枯れるまで残る。
小竹の葉はみ山もさやにさやげども我は妹思ふ別れ来ぬれば 柿本人麻呂 万葉集 巻2-133
マキ
こちらも新芽を出しています。
時雨(しぐれ)の雨間(ま)無くし降れば三笠山小末(こぬれ)あまねく色づきにけり
新芽がやっと出たところ。
道の辺の 草深百合(くさふかゆり)の 花咲(ゑ)みに
笑みしがからに 妻と言ふべしや
・・・・・玉藻なす 靡(なび)き寐(ね)し児を
深海松の 深めて思へど
さ寝し夜は いくだもあらず
這(は)ふ蔦(つた)の 別れし来れば・・・・・ 柿本朝臣人麿 万葉集 巻2-135
ヤマブキ
古歌にも好んで詠まれ、しばしば蛙(かはず)とともに詠み合わせられる。
かはづ鳴く神奈備川に影見えて今や咲くらむ山吹の花 厚見王 万葉集 巻8-1435
「ミツマタの花」は日本においては仲春(啓蟄〔3月6日ごろ〕から清明の前日〔4月4日ごろ〕まで)の季語とされている。
古代には「サキクサの」という言葉が「三(み)つ」という言端(ことば)に係る枕詞とされており(例:「三枝〔サキクサ〕の三つば四つばの中に殿づくりせりや」〔催馬楽・この殿は〕)、枝が三つに分かれるミツマタは昔は「サキクサ」と呼ばれていたと考えられている。
春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹 柿本人麻呂 万葉集 巻8-1895
スミレ
春の野に すみれ摘みにと 来こしわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける
御苑ふの 竹の林に 鶯は しばな(鳴)きにしを 雪はふりつつ 大伴家持 万葉集 巻19-4285
フジ
恋しけば、形見にせむと、我がやどに、植ゑし藤波、今咲きにけり 山部赤人 万葉集 巻8-1471
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長居植物園へのアクセス、行き方歩き方
住所:大阪市東住吉区長居公園1-23
TEL:06-6696-7117 FAX:06-6696-7405
By Train – 電車でお越しの方
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JR阪和線「鶴ヶ丘」下⾞。東出⼝より東南へ5分
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By Car -お車でお越しの方
大阪北部方面から
阪神⾼速14号松原線 駒川出⼝
南港通を⻄へ、⻄⽥辺交差点を南(あびこ筋)へ、⻑居公園⻄⼝交差点を左折
⼤阪南部⽅⾯から
阪神⾼速14号松原線 ⽂の⾥出⼝
あびこ筋を南へ、⻑居公園⻄⼝交差点を左折