農村歌舞伎は、とり入れや田植えなどを祝って、村人たちが自分達で歌舞伎を演じていたもので、小豆島(しょうどしま)にはかつて、歌舞伎を演ずる舞台が24ありました。
移設元旧香川県小豆郡内海町
昭和38年(1963)に小豆島の吉田部落より移築されたこの舞台は、小規模なもので、安政6年(1859)の棟札(むなふだ)が残っています。
向かって左が下手、右が上手。
移築するに当たり吉田部落でなごりの興行が行われたときの舞台が再現されている。
絵本太功記 十段目 光秀の母、皐月が隠遁する尼ヶ崎庵室の段。
「絵本太功記」は寛政11年に初演された浄瑠璃で、歴史上有名な織田信長に対する明智光秀の反逆を題材にしています。
勇ましい戦の中での光秀とその家族の悲哀が描かれた一幕です。
舞台の前には観覧席が設けられ、最上段には社殿が位置しています。
舞台下手袖には花道がつけられ、上手には楽人の座る台がつくられています。
チョボ床といい、義太夫・三味線の席です。
上手横にのぞき窓、幕間に観客の入りを見た。