歴史を訪ねる旅

京都府

ライバルを救った小町の慈悲心「草子洗小町」

小町零落説の背景には、あまたの貴公子を虜にした小町に対しての男性諸氏のひがみ根性があったといわれる。「深草少将の百夜通い」は美化されているが、現代なら一歩間違えばストーカー行為か。今回は小町を称える奇跡談を。実際のところ、当時の小野小町の姿...
東北

奥州三関 白河の関

白河の関(しらかわのせき)は、鼠ヶ関(ねずがせき)・勿来関(なこそのせき)とともに、奥州三関の一つに数えられる関所である。江戸時代東北は二つの国しかなかった陸奥国と出羽国、通称として「みちのく」とも呼ばれる。地租改正が行われた明治初期までは...
大阪府

明治の明星派女流歌人・石上露子を富田林寺内町に訪ねる

水車の流れに架けた橋で夕暮れに恋人を待ち続ける心情を詠んだ「小板橋」を思いながら、石上露子の足跡を追ってみた。富田林八人衆の筆頭年寄で、「わたや」と号する。約450年前、富田林寺内町の造営から関わり、当初は木綿問屋を営み、その後、江戸時代中...
京都府

早春の上賀茂神社

賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに古代氏族の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、賀茂神社(賀茂社)と総称される。賀茂神社両社の祭事である賀茂祭(通称 葵祭)で有名である。関連記事:上賀茂神社で桃花祭・雛流し  春呼ぶ神事 燃灯祭(ねんとうさい) 上...
京都府

淀殿ゆかりの 淀古城跡

淀古城は、徳川幕府が築城した淀城の東北、500m程のところにあります。江戸時代に築城された淀城と淀殿ゆかりの淀城は別で場所もそれぞれ異なります。区別して淀殿ゆかりの淀城は『淀古城』と呼ばれますが遺構はなく妙教寺に石碑が建ち唯一往時を偲ばせま...
京都府

茶祖 栄西禅師 建仁寺

今の中国、宋の国に渡り、日本に初めてお茶を持ち込んだのが臨済宗の開祖栄西禅師。その功績はあまりにも大きい。関連記事:宇治茶発祥の地 黄檗山 萬福寺建仁寺(けんにんじ)は、京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派大本山の寺院。山号を東山(とうざ...
京都府

法輪寺(達磨寺)七転び八起き

京都で法輪寺と言えば嵐山の法輪寺が思い浮かぶが、この達磨寺も正式の寺号は法輪寺である臨済宗妙心寺派の寺として、法輪寺が万海上人によって創建されたのは、享保十二年(1727)。開基の荒木宗禎は武家の開基が多い妙心寺派では珍しく両替商である。二...
京都府

京都のへそ紫雲山頂法寺 六角堂

開基は聖徳太子で、四天王建立の用材を求めて太子がこの地を訪れた際に、霊のお告によってこの地に御堂を建て、守護仏の観音像を安置したのが始まりと伝えられています。いけばな発祥地とのことで、華道の池坊のビルが周りを囲んでいます。関連記事:小野妹子...
京都府

黄台山 長楽寺 建礼門院が落飾した寺

壇ノ浦の戦いで平家が滅亡、建礼門院は一門と共に入水したが、敵方の源氏の手によって助けられた後、この長楽寺で髪を下ろし仏門に入った。本堂内にはそれにまつわるいろんな資料が所蔵展示してある。また花の名所としても知られている寺である。日陰が多いの...
九州

鍋島閑叟を祀る佐嘉神社(さがじんじゃ)

佐嘉神社(さがじんじゃ)は佐賀藩10代藩主鍋島直正と11代藩主鍋島直大を祀る。直正は藩政改革を行い、大隈重信・江藤新平らの人材を育成した。直大は戊辰戦争で官軍として戦い、明治2年には版籍奉還を申し出た。旧社格は別格官幣社。神門から見る拝殿。...
京都府

小野小町ゆかりの寺 退耕庵

貞和2年(1346年)に東福寺第43世・性海霊見(しょうかいれいけん)によって創建された。応仁の乱により一時荒廃したが、慶長年間(1596年 – 1615年)に安国寺恵瓊によって再興された。その後、石田三成と宇喜多秀家らと親しくなり、関ヶ原...
大阪府

この世の名残夜も名残・・・ お初天神

「誰が告ぐるとは曽根崎の森の下風音に聞え。取伝へ貴賤群集の回向の種。 未来成仏疑ひなき恋の。手本となりにけり。」 近松門左衛門作「曽根崎心中」より関連記事:この世の名残、夜も名残 北新地蜆川跡を辿れば  夕霧太夫の眠る上町台地散策  夕霧太...