歴史を訪ねる旅

北陸

聖武天皇の勅願 若狭国分寺

若狭国分寺は、福井県小浜市国分にある寺院。聖武天皇の勅願によって建立された国分寺の1つで、現在も釈迦堂や薬師堂が立ち、曹洞宗の寺院として存続している。山号は護国山。釈迦堂は慶長16年(1611年)に山田一徳の勧進によって旧金堂跡に建立され、...
北陸

延宝山 萬徳寺

萬徳寺の前身は極楽寺といい、文永2年(1265年)の若狭惣田数帳に存在が記されている古刹。天然記念物の大山モミジを借景とする名勝枯山水庭園で知られるが今は雪の中。まず庫裏に案内され「萬徳寺」の歴史や建物・仏像について説明を聞く。左手の階段を...
奈良県

佐保河畔 万葉歌碑を巡る

川沿いに植えられた桜並木!全長数キロにわたって続くその光景は「奈良県景観資産」の一つにも数えられており、見応え充分。若草山東麓を走る柳生街道の石切峠付近に発し、若草山北側を回り込むようにして奈良盆地へ出、奈良市街北部を潤す。奈良市新大宮付近...
奈良県

在原業平ゆかりの古刹 不退寺

仁明天皇の勅願を受け、平城天皇萱御所跡に在原業平が開基したと伝わる。その由緒から「業平寺」とも呼ばれる。平城天皇の第一皇子阿保親王の菩提所。南門の四脚門〔重文〕は鎌倉時代末期、正和6年(1317年)の建立で、切妻造・本瓦葺。冠木上には笈形調...
奈良県

磐之媛の嫉妬

磐之媛は仁徳天皇2年(314年)立后。葛城襲津彦の娘で、武内宿禰の孫にあたり、皇族外の身分から皇后となった初例とされる。嫉妬深いひとと言われるが果たしてそうだったのか。記紀によるととても嫉妬深く、仁徳天皇30年(342年)に、彼女が熊野に遊...
奈良県

なぜ? ふたつの大極殿 平城京の謎

第二次大極殿跡から第一次大極殿跡を望む。藤原京から平城京への遷都は文武天皇在世中の707年(慶雲4年)に審議が始まり、708年(和銅元年)には元明天皇により遷都の詔が出された。これが第一次大極殿。藤原不比等主導の遷都であった。飛ぶ鳥 明日香...
奈良県

南都七大寺の面影を追って 西大寺

「西大寺」の寺名は言うまでもなく、大仏で有名な「東大寺」に対するもので、奈良時代には薬師金堂、弥勒金堂、四王堂、十一面堂、東西の五重塔などが立ち並ぶ壮大な伽藍を持ち、南都七大寺の1つに数えられる大寺院であった。奈良時代に孝謙上皇(重祚して称...
奈良県

飛鳥時代の行基瓦の残る元興寺

最古の寺といわれる飛鳥寺がルーツ。平城遷都にともない、この地に移転、南都七大寺のひとつに数えられる大寺であった。現存するのは極楽坊と呼ばれた僧房遺構。すぐ南に五重塔跡が伝わる。金堂や講堂などは「ならまち」の民家や道の下に埋もれている。東大寺...
奈良県

不審ヶ辻の鬼

この冬2度目の寒波到来とのことで奈良に撮影に出かけたが今回も空振りに終わった。土塀の残る高畑町、正式には「たかばたけちょう」と詠む。村内は東部の上高畠、西部の下高畠に大別され、上高畠は春日神社の禰宜町で神官や禰宜が多く住み、下高畠は奈良町に...
奈良県

庚申信仰のまち

ならまちの家の軒先に赤いぬいぐるみがぶら下がっている。これは、「庚申(こうしん)さん」のお使いの申をかたどったお守りで、魔除けを意味し、家の中に災難が入ってこないように吊るしている。「庚申信仰」に関しては諸説があるが、中国の道教の守庚申とい...
奈良県

飛鳥資料館

1970年閣議において飛鳥地域の出土品などを保管するための施設の建設が決定され、数寄屋風のコンクリート建築による資料館が建てられ、1975年3月16日に開館。飛鳥時代における倭国の中心であった飛鳥地域で発掘された多くの出土品を展示するととも...
奈良県

万葉の旅 大和三山を訪ねる 畝傍山

かつては「畝火山」、「雲根火山」、「宇禰縻夜摩」とも記され、「慈明寺山」、「御峯山」などと呼ばれることもあった。万葉集の中では「瑞山」(みずやま)とも詠まれた。 江戸時代より以前は、山上に70以上もの寺院があったと指摘されている。現代でも西...