東郷平八郎と三笠記念艦

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三笠(みかさ)は、大日本帝国海軍の戦艦で、敷島型戦艦の四番艦。
奈良県にある三笠山にちなんで命名された。

日清戦争後、ロシア帝国に対抗するために日本海軍は軍拡を進めた。
その中で『六六艦隊計画』の一環、その最終艦として三笠はイギリスのヴィッカースに発注され建造された。

三笠の前に立つ東郷平八郎元帥の像。
東郷元帥はロシア・バルチック艦体を殲滅勝利したことで、世界に知られる名提督として讃えられた。

日本海海戦時の三笠艦橋上に集まった高官たちの絵。
中央の軍刀を持った人が東郷司令長官。

左は加藤参謀長、右は秋山先任参謀。

東郷司令長官の「敵艦見ゆとの警報に接し・・・」の有名な連合艦隊出撃報告はこの電信室から発信された。

<Z旗>
旗旆信号では、旗の組合せによりいろいろの意味を持たせるが、一般に重要な信号には1旗だけを使う。
マストに揚がっている信号旗はアルファベットの最後の字であるZを表示しており、普通Z旗と呼ばれている。

日本海海戦のとき、三笠はこのZ旗をこのマストに掲げて「皇国の興廃この一戦にあり各員一層、奮励努力せよ」との東郷司令官の号令を全軍に伝えて奮戦し、遂にこの海戦で大勝利を収めることができた。

その後、この故事に因んで、難事を打開する場合に、「Z旗を掲げる」という慣用語ができ、またZ旗が「大成功を期する旗じるし」として使われるようになった。

8cm砲台と人力操舵用舵輪。

860名の乗員のうち中尉以下830名がハンモックで過ごした。
ハンモックは戦闘時は断片防護等の役にも立った。

戦艦三笠の主砲(形状を復元したもの)
主砲は40口径30.5cm連装砲を艦前後に各1基(計4門)を備える。

洗面台、浴室、トイレなど。

展示を見終えたら、かつては長官専用だったというラッタルを上がって甲板へ上がる。

艦首部の菊の御紋章。
艦内に就役当時のものが保存・展示されている。

竣工時から1987年(昭和62年)迄装着されていた貴重なものである。

現在の三笠の砲塔、煙突、マストなどは、戦後に作成されたレプリカである。
下甲板以下は、ワシントン軍縮条約に基づきコンクリートや土砂で埋められているため、艦内で見学できるのは上甲板と中甲板だが、資料展示室や上映室などが作られているために、かつて軍艦であった面影は後部地区の一部を除いて見ることができず、事実上、軍艦の形をした資料館となっている。

管理は三笠保存会に委託されているが、三笠は現在も防衛省所管の国有財産である。

公園内には、1980年に横須賀市が設置した災害時に備えた飲み水のタンクがあり、外観を国鉄D51形蒸気機関車に似せて造ってある。
これは、海岸に近く工事上地下にタンクを設置できず、また公園内に無粋なタンクをそのまま設置したくなかったということから、蒸気機関車に似せてあるものである。

市民1万人に1日3リットルの水を3日間程度供給できるように、100トンの水を常時蓄えている。
前照灯など一部の部品は本物を入手して使用している。

消火栓マンホールの蓋、真ん中に横須賀市のマーク入り。

三笠記念艦へのアクセス行き方歩き方

三笠記念艦公式サイト

住所:神奈川県横須賀市稲岡町82-19
電話:046-822-5225/FAX.046-822-9822 公益財団法人三笠保存会 

京浜急行「横須賀中央駅」下車、徒歩15分

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