住吉大社鳥居前、路面電車の撮り鉄ポイントの一つ。
通過中の電車はモ501形モ505、1957年に阪堺電気軌道の前身である南海電気鉄道(南海)が当時の同社大阪軌道線向けに導入したもの。
最新型のモ1001形「堺トラム」は2013年から運行している。
通称「阪堺電車」「阪堺電軌」。地元の人は「チン電」と呼ぶこともある。
なお、「阪堺電鉄」は戦前に存在した別の私鉄(通称:新阪堺で大阪市電阪堺線の前身。
1944年公営化、1968年廃線)の正式な名称であって、阪堺電気軌道のことではない。
前身の大阪馬車鉄道が1900年9月、天王寺から東天下茶屋の区間を開通させたのが最初で、堺市内は1911年12月、恵美須町から大小路の区間が開業した。
住吉大社への参拝客や一大リゾート地だった浜寺公園への遊覧客などでにぎわい、堺市内の年間の乗降客数は65年度に2千万人近くいた。
しかし、自動車の普及などで減り続け、08年度で当時の10分の1程度、約230万人にとどまっている。
あべのハルカス(Abeno Harukas)、2010年(平成22年)1月9日に着工され、2014年(平成26年)3月7日に全面開業した。
2017年現在、日本で最も高いビルであり、日本初のスーパートール(高層ビル・都市居住協議会の基準による300m以上の超高層建築物)でもある。
1943年(昭和18年)4月1日に、大阪市がそれまでの15区制から22区制へ分増区させた際、住吉区が3区(住吉区・東住吉区・阿倍野区)に分区されて誕生した。
2013年現在、天王寺・阿倍野は大阪府内では梅田、心斎橋・難波に次ぐ大阪の第三の繁華街としての機能を持っており、関西地方でも有数の商業集積地となっている。
なお、区名や大阪市営地下鉄・阪堺電気軌道上町線の駅名は「阿倍野」だが、神社名と近鉄南大阪線の駅名は「阿部野」となっている。
区名の由来は、古代にこの地を領有していた豪族「阿倍氏」の姓からとする説と、『万葉集』の山部赤人の歌からとする説、古地名の「東生郡餘戸郷(ひがしなりぐんあまべごう)」の「餘戸(あまべ)」からとする説などがあるが、豪族「阿倍氏」説が今のところ有力である。