東福寺は、京都市東山区にある臨済宗東福寺派の大本山の寺院。
山号は慧日山。
京都五山の第四位の禅寺として中世、近世を通じて栄えた。
近代に入って規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭(山内寺院)を有する大寺院。
紅葉の名所として有名。
「東福寺の伽藍面(がらんづら)」ともいう。
境内の最も南にある「三門」。
現在の門は応永12年(1405)頃に再建されたもので、禅寺の三門としては日本最古にして最大。
国宝に指定されています。
5つの柱と3つの入り口がある「五間三戸(ごけんさんこ)」という造りで、二階建ての構造です。
日露戦争の際には寺域が接収され、ロシア軍捕虜を入れる捕虜収容所となった。
1917年(大正6年)より仏殿と法堂を兼ねた本堂が建てられ、塔頭の万寿寺から釈迦如来像を移して本尊とし、1934年(昭和9年)に完成している。
現在の本堂、方丈、庫裏などは明治以降の再建だが、国宝の三門をはじめ、東司(便所)、浴室、禅堂などは焼け残り、中世の建物が現存している。
東福寺からは歴代多くの名僧を輩出しており、『元亨釈書』の著者である虎関師錬、室町時代に画僧として活躍し、その後の仏画や水墨画に多大な影響を及ぼした吉山明兆などが著名である。
三門の北に建つのが、東福寺の本堂である「法堂」。
かつては、高さ15メートルもある釈迦如来像が祀られていたそうなのですが、明治の火災で仏殿も仏像も焼失。
現在の建物は昭和9年(1934)に再建。
ご本尊は塔頭寺院から移された、13世紀後期制作と伝わる釈迦如来立像です。
内部には入れませんが、外からのぞくと、ご本尊様とともに、異様な龍の天井画が見えます。
これは、日本画家・堂本印象がわずか16日間で描き上げたという、渾身の作。
東福寺 方丈庭園 八相の庭
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