年の初めに見ると、無病息災 住吉大社の白馬神事(あおうましんじ)

大阪府
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国家安泰を祈る祝詞を奏上したあと、白馬(あおうま)「白雪号」が2名の神職とともに、各本宮を拝礼します。
さらに第一~第四本宮の周囲を駆け巡ります。

白毛の馬を「あおうま」と呼び、特に1年の初めに見ると、その年は無病息災となり、たいへん縁起のいいものとされています。

高齢であった先代に変わって、2011年夏に神馬を引き継い三歳の若い馬。
先代同様北海道生まれ。
住吉の神馬は純潔種の道産子馬で、碧色の目を持つ珍しい白馬です。

神官が入場し、いよいよ白馬神事が始まります。

白馬神事(あおうましんじ)とは、古来より住吉大社に伝わる神事で国家安泰を祈る祝詞を奏上したあと、皆さん低頭してお祓いを受けます。

白馬(あおうま)が2名の神職とともに、各本宮を拝礼します。

古来より宮中の年中行事で白馬の節会の宴があり、藤原定家も「いつしかと春のけしきにひきかへて雲井の庭にいづる白馬」という歌を残しております。

いよいよクライマックスの早駆けです。
第一本宮の周りを反時計回りに3周したあと、各本宮を駆け巡ります。

神馬守に引かれ、境内を駆け回る神馬「白雪号」

神官が退場し、式は滞りなく終了。

「神馬講」の人達と記念撮影。
住吉大社の神馬は、代々白馬で平安時代以降白河天皇や源頼朝などによって奉納されていましたが、江戸時代より大阪炭屋仲間の「神馬講」が黒い炭を扱う為に反対の白馬を奉納しました。
この伝統は現在でも続いています。

最後は「白雪号」が参拝者の近くを2周、スキンシップタイムです。

誕生石
源頼朝の妻・丹後局が出産した場所と伝わる。

ここで誕生した子が、島津氏の始祖・島津忠久公。
安産を祈る人々が訪れるのだという。

住吉御文庫は、大阪最古の文庫。
享保8年(1723)に大阪、京都、江戸の書店が建立したのだという。

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