最後の花見か住吉大社界隈雨中散策

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鳴子温泉シリーズの掲載中ですが、季節の話題を割り込ませていただきます。

恐らく最後の花見になるのではないかと思われた4月第一日曜日はあいにくの雨でした。
ここ住吉公園はいつもなら花見客でごった返しているとこだが本日はガラガラ、写真撮影にはうってつけの日となったとなった。

住吉大社は元来、「松」の名所であり、「住吉の松」は歌枕になるほど有名な言葉であります。
 現在も住吉公園にはたくさんの松があり、松と桜のコラボレーションも見事です。

住吉大社の南東側の石鳥居(豊臣秀頼が奉納した東大鳥居)の脇に今、美しい花を咲かせているのが「車返しの桜」と呼ばれる、しだれ桜です。

これは、昔、この付近にあったとされる『慈恩寺』の庭にあった老桜に由来するものです。

慈恩寺は真言宗に属する、津守家の菩提寺で、住吉っさんの東側、浅沢神社の北方にありました。

明治維新後に廃寺となりましたが、この寺内にかって有名な老桜がありました。
その老桜の前を南北朝時代の建武2(1335)年春の住吉行幸の折に、後醍醐天皇は車駕に乗って一旦通り過ぎたものの、この桜が余りにりも立派であった為、車駕を再び返して桜を賞でました。

そこから車返しの桜と呼ばれるようになったそうです。

その後、明治維新までは十数本の老樹が残存していたそうですが、今ではその跡は定かでありません。

しかし、平成11(1999)年、後醍醐天皇の風雅とその桜を守り続けたこの里の心を偲び、京都嵯峨野の八重枝垂桜1本が大阪市と(財)住吉名勝保存会により「未来樹」として移植され、今日に至ります。

「御車返し」と呼ばれている桜は全国に幾つかあり、代表的な物として、下記が挙げられます。

・常照皇寺の御車返しの桜
・京都御苑の宜秋門前の御車返しの桜
・京都清水寺の地主神社の地主桜(じしゅざくら)
・鎌倉の極楽寺「八重一重咲分桜」

上記の桜が全て同じ種類の物かは不明ですが、花や幹の色が違う物もあり一重と八重が咲く桜は複数の種類があるのかもしれません。

いずれの「御車返しの桜」にも嵯峨天皇、御水尾天皇、公家などが車を引き返して咲く花を眺めたという伝承があるのも興味深い。

住吉大社では結婚式が行われていました。
丁度角鳥居の前の八重咲き桜が満開で、記念撮影が行われて今した。

吉祥殿前から反橋をバックに。

住吉団地は昭和40年代前半に建てられた、レトロな団地。
ここの桜もなかなか見事なものです。

ひときわ目を引いたのが八重の桜。
隣のモミジの青葉とのコラボが素敵でした。

八重紅枝垂れ、清楚な感じの桜です。

住吉高燈籠(たかどうろう)
わが国最初の灯台として、鎌倉時代末の創建というが不詳。

もとは、現地から西約200mのところ(顕彰碑が立っている)にあったが、台風で倒壊したり道路工事で撤去されるなどで当地へ移築された。
当時は海岸近くにあたり、点灯すると十分灯台の役目を果たしたという。

ここの桜は山桜を含めてきれいです、今日も沢山の人たちが花見に興じていた。

住吉川沿いの桜、亀の甲橋近くの八重桜は特にきれいで毎年楽しみにしているが、3本あったものが今は1本になってしまった。(左側の木)

住吉川を彩る桜並木、阪神高速堺線から住之江競艇場までの区間住民の目を楽しませてくれます。

幹ぶき(胴ぶき)の桜がちょくちょくみられる、樹木の衰退が原因で幹から小枝が発生するもので、放置しておくと見栄えが悪いだけでなく、ますます樹体を
弱らせるので見つけ次第剪定する必要があります。

住之江公園の近くまでやって来ました、このあたり小さな桜のトンネルが見事。

例年右手の土手の上は花見客がブルーシートを敷いてとても見苦しいのだが今日は雨で誰もいない、ラッキー。
径には散り花が彩りを添える。

振り向けばこのような桜並木、雨に濡れて道端の緑もきれいです。

右側の桜の根元にブルーシートが敷かれ数名の若者が花見をしていましたが雨脚の強さにたまらなくなり退散。
撤去を待って撮影、どうです、きれいでしょう。

住之江公園の池の畔の柳、緑が芽吹いてきれいです。
この池には5月になるとハスの花がきれいに咲きます。

護国神社にも人っ子一人いません、途中から雨脚も強くなり、結構濡れてしまいました。
今年の花見はあっけなく終わってしまいました。

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