萬福寺に普茶料理を食す

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禅宗の精進料理として、江戸の初期にもたらされたという普茶料理を食す。

「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味であり、法要や仏事の終了後に僧侶や檀家が一堂に会し、煎茶などを飲みながら重要事項を協議する茶礼に出された食事が原型となっている。

普茶料理、大徳寺料理、高野山料理、永平寺料理を日本四大精進料理という。

萬福寺の門前にある風情のある普茶料理店白雲庵は、元大本山万福寺の塔頭。

白雲庵の額は隠元禅師が草庵に与えた筆蹟という。

風情のあるお部屋、四人で一つの座を囲み、互いに料理を楽しむ。

庭は秋の風情漂う。

食事前に庭を一巡り。

二汁六菜が基本。

まず澄子(スメ):蘭茶・前汁と冷班拌(ロンパン):和合物が出される。

澄子と書いて「スメ」。
これは春蘭の塩漬けのお茶「蘭茶」。
口のなかをきれいにする意味があるという。

「冷拌(ロンパン)」は和合物。
2種類出てた、1つは多分湯葉の佃煮風味付けともう1つは大豆の水煮と細かく切ったにんじん、シロキクラゲ?のような・・・・。

つづいて麻腐(マフ):胡麻豆腐、ま、精進料理の定番みたいなもの。

雲片(ウンペン):吉野煮
細切り野菜の葛とじ

笋羹(シュンカン): 菜煮の盛合わせ

真ん中は甘梅のよう、その下の黒っぽいのは茄子の田楽風、時計回りに、湯葉、うなぎ蒲焼もどき、ウスイエンドウの裏ごし羊羹風(甘くはない)、・・・・と言った具合に15種類の煮物。

鰻もどきは豆腐、山芋、等を海苔を皮に見立てて細工し揚げて、たれを付け焼いたものとか。

続いて、油滋(ユジ):味付天麩羅

レンコン、サツマイモ、ゴボウとインゲン、湯葉とかをそれぞれ味付けして、衣にもいろんな工夫がされていて、飽きさせない揚げ物です。

炒めや揚げといった中国風の調理技術には胡麻油が用いられ、日本では未発達であった油脂利用を広めた。

最後に素汁(ソジュウ):後汁、奄菜(エンサイ):香の物、行堂(ヒンタン):季節御飯と続き、デザートが出される。

結構満腹になりました。

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白雲庵へのアクセス、行き方歩き方

住所:京都府宇治市五ヶ庄西浦30
電話:0774-32-0700

JR奈良線・京阪宇治線「黄檗駅」より徒歩5分

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