斎王代以下女人列御禊の儀 小雨降る上賀茂神社

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この記事は誤って消去してしまった記事の再掲です。
画像は2012年5月4日訪問時のものです。

一般人には、この日がはじめて今年の斎王代を間近に見れる日、みんな、「今年はどんな人かな」と噂もしきり。
2012年の斎王代以下女人列御禊の儀(さいおうだいいかにょにんれつぎょけいのぎ)は5月4日小雨の降る中上賀茂神社でとりおこなわれた。

これは、京都三大祭の1つである『葵祭(あおいまつり)』の前儀にあたる神事で葵祭の主役とも言える斎王代(さいおうだい)と51名の女人列が身を清める神事です。

古くは鴨川の河原で行われていたが、鎌倉時代前期に斎院の廃止と共に中断される。
斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」をイメージして1956年に復興した。

斎王代に選ばれた女性は、髪型は、おすべらかしで、金属製の飾りもの「心葉」をつけ、額の両側には「日陰糸」を下げる。
手には、桧扇(ひおうぎ)を持つ。
唐衣裳装束(からぎぬもしょうぞく)を着用し、舞台化粧と同様の化粧に加えお歯黒も施される

断続的な小雨の降る中、午前10時すぎ、雅楽の音色が聞こえ始めると斎王代を務める京都市左京区の会社員亀井敦子さん(28)が地元の大宮小の児童が育てたフタバアオイを髪に挿し、色鮮やかな十二単をまとって登場。

女人列を彩るのは女童(めのわらわ)、命婦(みょうぶ)、女嬬(にょじゅう)、内侍(ないし)、女別当(にょべっとう)、釆女(うぬめ)などの女性たち総勢51名の大行列。

祭事の進行の司会は海外よりの観光客のために英語でも行われる。

57代斎宮代の亀井敦子さん(28)は創業から約430年の和装小売「ゑり善」(本店・下京区)の社長亀井邦彦さん(59)と暢子さん(53)の長女。
京都女子大を卒業後、自動車販売会社に就職し、営業を担当している。

高校時代にバトントワリング部の全国大会に出場したり、京都女子大在学中によさこい踊りの踊り手として全国各地の祭りを回ったりと、活発な一面もあるという。

斎王代は女童の介添えにより、岸辺に降り橋殿の下を流れる『ならの小川』に両手を浸して身を清めます。

伊勢神宮の場合は斎宮、賀茂神社の場合は斎院といい、天皇の即位とともに未婚の皇族の女性の中から占いで選出され、大変名誉なことでしたが、何年も俗世間と離れた生活をしいられる特殊な立場でした。

伊勢神宮の斎王(斎宮)に倣い、歴代の斎王は内親王あるいは女王から選出され、宮中初斎院での2年の潔斎の後、3年目の4月上旬に平安京北辺の紫野に置かれた本院(斎院御所)に参入するが(角田文衞説では、斎院御所のあった場所は現在の京都市上京区櫟谷七野神社のあたりに相当するという)、この御所は地名により紫野斎院、あるいは単に紫野院とも呼ばれた。

斎王はここで仏事や不浄を避ける清浄な生活を送りながら、賀茂神社や本院での祭祀に奉仕した。
特に重要なのは四月酉の日の賀茂祭で、斎王はあらかじめ御禊の後上賀茂・下鴨両社に参向して祭祀を執り行った。

この時の斎院の華麗な行列はとりわけ人気が高く、清少納言が『枕草子』で祭見物の様子を書き留めており、また紫式部も『源氏物語』「葵」の巻で名高い車争いの舞台として描いている。

斎王代と女人たちが禊(みそぎ)や祓(はらえ)に用いる紙の人形「形代」(かたしろ)を橋殿から流して罪や穢れを祓います。

形代は、人の形をした直径10センチ程の紙で右手に持ち左胸、右胸、中央の順に当て
最後に息を吹きかけ『ならの小川』に流されます。
これを橋殿にいる女性全員が行います。

『ならの小川』に両手を浸して身を清めた斎王代も厄除けの小さな木の人形に息を吹きかけ川に落とします。

人形にけがれを託して流し、祭の無事を願いました。
この小川は、上賀茂人神社本殿の西側を流れる御手洗(みたらし)川と東側を流れる御物忌(みものいみ)川が合流し、舞殿の下をくぐって境内を北から南に流れている。

「 風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れは
       みそぎぞ夏の しるしなりける 」
藤原家隆
社の外には神官たちの住まいであった社家町が今も残り、ここを流れるときは明神川と再び名を変える。

亀井さんは「初めて身につけた十二単はずっしりと重く、葵祭の歴史の重みを体感しました」と話した。
なんと重さは約30キロもあり、着付けには、2人がかりで3時間かかる。

大役を終え爽やかな表情で退場する亀井敦子さん(28)。

境内にはきれいなシャクナゲが咲いていた。

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上賀茂神社へのアクセス、行き方歩き方

上賀茂神社公式サイト

〒606-0807
京都府京都市左京区下鴨泉川町59

京阪「出町柳駅」から徒歩10分、またはJR「京都駅」もしくは地下鉄烏丸線「北大路駅」から市バス「下鴨神社前」すぐ

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