高台寺(こうだいじ)は京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺院。
山号は鷲峰山(じゅぶさん)、寺号は詳しくは高台寿聖禅寺と称する。
豊臣秀吉の正室である北政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院であり、寺号は北政所の落飾(仏門に入る)後の院号である高台院にちなむ。
釈迦如来を本尊とする禅宗寺院であるとともに、秀吉と北政所を祀る霊廟としての性格をもった寺院である。
台所坂
ねねの道から高台寺の境内へと続く道で、北政所は秀吉の菩提を弔うためにこの道を往き来したといわれる。
高台寺庫裏この左が拝観受付け。
この辺りでいつも気になるのが祇園閣(登録有形文化財)非公開で内部はめったに見られない。
大倉財閥の総帥、大倉喜八郎が伊藤忠太に設計を依頼して建てたもので、完成は1927年(昭和2年)。
高さ約34mの3階建で、下層及び基礎の部分を鉄筋コンクリート造、中層以上を鉄骨鉄筋コンクリート造。
外観は祇園の山鉾をかたどっており、内部のライトを支える怪物状の装飾など設計者の趣味が遺憾なく発揮された建物である。そして祇園閣の通路・階段壁面には、中国・敦煌莫高窟の壁画が模写されているという。
所在地は京都市東山区祇園町南側、非公開寺院、大雲院内。
遺芳庵
方丈・書院の背後にある田舎屋風の茶室で、近世初期の茶人・灰屋紹益が夫人の吉野太夫をしのんで建てたものという。
一畳台目の小規模な茶席で、炉は逆勝手向切りとする。
吉野窓と称する、壁一杯に開けられた丸窓が特色である。
観月台(重要文化財)開山堂
書院と開山堂を結ぶ屋根つき廊の途中にある小規模な建築である。
ここから北政所は亡き秀吉をしのびながら月を眺めたという。
方丈前庭園。
右に見えるのは勅使門。
向こうに霊山観音が見えている。
偶然に京舞の鑑賞会に出くわしました。
どうですこの艶姿。
かわいいですね割れしのぶの若い舞妓さん。
演目は「祇園小唄」
京舞井上流四世・井上八千代が振り付けた舞は、京の花街を代表する舞踊になっています。
昭和36年(1961)11月23日、「吉うた」の二代目女将が奔走して、東山区の円山公園・瓢箪池西北角に、この歌の歌碑が佐々紅華の譜面銅板とともに設置されました。
雪はしとしとまる窓に
つもる逢(お)うせの差向(さしむか)い
灯影(ほかげ)つめたく小夜(さよ)ふけて
もやい枕に川千鳥
祇園恋しや だらりの帯よ
4番に出てくる「もやい」は、船をつなぐもやい(舫)ではなく、「ほかの人と共同して物事を行うこと(催合または最合)」です。
したがって、「もやい枕」は、2人が1つの枕を使うことを意味し、閨ごとを暗示する比喩表現です。
開山堂(重要文化財)から庭園を眺める。
開山堂は書院の東方、庭園内に建つ入母屋造本瓦葺きの禅宗様の仏堂。
慶長10年(1605年)の建築。
元来、北政所の持仏堂だったもので、その後、中興開山の三江紹益の木像を祀る堂となっている。
堂内は中央奥に三江紹益像、向かって右に北政所の兄の木下家定とその妻・雲照院の像、左に高台寺の普請に尽力した堀直政の木像を安置している。
臥龍廊(がりょうろう)
開山堂と霊屋(おたまや)を結ぶ屋根付きの階段、龍の背に似ているところからこの名が付けられた。
傘亭、時雨亭、霊屋へは美しい竹林を抜けていく。
霊屋(重要文化財)
開山堂の東方、一段高くなった敷地に建つ、宝形造檜皮葺きの堂。
慶長10年(1605年)の建築。
内部は中央の厨子(平素、扉を閉じている)に大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)像を安置し、向かって右の厨子には豊臣秀吉の坐像、左の厨子には正室・北政所の片膝立の木像がそれぞれ安置されている。
傘亭(安閑窟)(重要文化財)
境内東奥の小高い場所に位置する。
伏見城から移築したものとされ、千利休の作、秀吉好みの茶室と伝える(ただし伏見城建設は利休の自刃後)。
宝形造茅葺きの素朴な建物で、内部の天井が竹で組まれ、その形が唐傘に似ている所から傘亭の名がある。
時雨亭(重要文化財)
傘亭の南隣にあり、傘亭との間は屋根付きの土間廊下でつながれている。
珍しい2階建ての茶室で、2階南側の上段の間は柱間に壁や建具を設けない吹き放しとする。
傘亭同様伏見城からの移築とされ、千利休の作、秀吉好みと伝える。
伏見城「御学問所」に擬する説もある。
勅使門
方丈の南正面に位置する。
大正元年(1912年)に方丈とともに再建された。
マニ車は世界中で知られている仏教徒共通の仏具です。
高台寺のマニ車の中には「般若心経」が入れてあり、1回まわせばご利益を受けられます。
健康、長生き、その他願い事のある人、マニ車を右手でまわしながら時計回りの方向に歩いてください。
帰りに安井金毘羅宮の境内を通って帰りましたが、熱心にお祈りしています。
ここは悪縁を切り良縁を結ぶという祈願所。
高台寺へのアクセス、行き方歩き方
住所:東山区高台寺下河原町526
電話番号:075-561-9966
FAX075-561-7387
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩約20分
阪急電車 河原町駅下車 徒歩約20分
市バス 東山安井下車 徒歩約5分