2008年6月に六甲高山植物園はスイスを代表する高山植物園とされるベルン州インターラーケン郊外のシーニゲプラッテ山頂にあるシーニゲプラッテ高山植物園と姉妹提携を行った。
日本とスイスの植物園同士の初の姉妹提携である。
両植物園が登山電車やケーブルカーでアクセスするなど、共通点が多いためとされている。
姉妹提携以降、六甲高山植物園では園内の道標をスイスのハイキングコースと同様のデザインのものに交換されたり、スイスの国旗やスイスの州(カントン)の州旗の掲揚などがイベントに合わせて行われている。
また、園内の小便小僧が期間限定でシーニゲプラッテ登山鉄道職員の制服を着用するなどしている。
コロニラ・バリア
和名はタマザキクサフジ。
クラウンベッチとも呼ぶようです。
ヨーロッパが原産地の外来種で、30年前に札幌で帰化が確認されたそう。
花の形が可愛らしい。
ツリガネニンジン
花茎の高さは40-100cmになり、葉は茎に3-5枚輪生し、稀に互生または対生する。
茎につく葉の形は楕円形から披針形で、やや厚みがあってつやがない。
長さは4-8cmで縁に鋸歯がある。
花期は8-10月で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。
花冠は長さ15-20mmで先端はやや広がり、裂片は反り返る。
萼片は糸状で鋸歯があり、花柱が花冠から突出する。
サラシナショウマ
日本、中国北部に分布する。
背丈は40-150 cmで、葉は互生して長い枝に多数の白い花を付ける。
花期は8-9月頃。
花には両性花と雄花がある。
葉には悪臭があり、名前の「サラシナ」は若菜を茹で水にさらして山菜として食したことに由来する。
別名が「ヤマショウマ」。
ヒダカミセバヤ
日高見せばや(ヒダカミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草。
北海道の固有種。
日高、十勝、釧路地方の海岸岸壁やアポイ岳の上部などに分布し、高山に生える。
「見せばや」は「見せたい」を意味する古語。
この花の美しさを「誰に見せようか」という意味になる。
日高地方で発見された「見せばや」というのが名の由来。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
イワヒゲ
イワヒゲ(岩髭)はツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木の高山植物。
北海道〜中部地方以北の高山帯の日当たりの良い岩場に張り付くように生えている。
高さは10cm程度。葉は鱗状に重なって茎に密着しており、ヒノキの葉のように見える。
花期は7〜8月。
葉の間から2〜3cmの花柄を伸ばし、その先に1cmほどの釣鐘状の白色の花を下向きに1つ咲かせる。
花冠の縁は5裂しており、反り返っている。
和名は岩から髭が生えているように見えることから付けられた。
コマクサ
美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育する事から「高山植物の女王」と呼ばれている。
和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する。
学名のMakinoは、命名した日本の植物学者の牧野富太郎の名前。
学名の小種名の「peregrina」は、「外来の」を意味する。
別名が「カラフトコマクサ(樺太駒草)」。
英名は存在しない。
花言葉は、「高嶺の花」・「誇り」・「気高い心」・「貴重品」。
ウメバチソウ
ウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassia palustris)はウメバチソウ属の多年草。
花が梅の花を思わせる。
根出葉は柄があってハート形。
高さは10-40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。
葉は、茎を抱いている。花期は8-10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。
北半球に広く見られ、日本では北海道から九州に分布する。
山地帯から亜高山帯下部の日の当たりの良い湿った草地に生え、地域によっては水田のあぜにも見られる。
カンパニュラ・カルパチカ
カンパニュラ・カルパチカは、中央ヨーロッパなどが原産の多年草で、茎の高さは15~20センチ。
茎先に、直径約4センチの青紫色や白色の花を1個つける。
花冠は広い鐘形で、浅く5裂し、裂片の先はとがる。
雄しべは5個雌しべは1個で、先は3中裂し、平開する。
萼は5個で、針形。
花床には長さ1~2ミリの立った毛がある。
葉は、互生し、広披針形~卵形で、基部は心形。縁には不規則な波状の鋸歯がある。
アサザ
浮葉性植物で、地下茎をのばして生長する。
スイレンに似た切れ込みのある浮葉をつける。
若葉は食用にされることもある。
夏から秋にかけて黄色の花を咲かせる。
五枚ある花弁の周辺には細かい裂け目が多数ある。
花から生産された種子は翌年に発芽するほか、土壌シードバンク(埋土種子)を形成して、数年間休眠することもある。
コウホネ
根茎は白くで肥大しており、やや横に這い、多数の葉をつける。
葉は水中葉と水上葉がある。
いずれも長い葉柄とスイレンの葉の形に近いが、やや細長い葉身をつける。
水中葉は薄くてやや透明で、ひらひらしている。
冬季には水中葉のみを残す。
暖かくなるにつれ、次第に水面に浮く葉をつけ、あるいは一気に水面から抽出して葉をつける。
水上用はやや厚くて深緑、表面につやがある。
花期は6月から9月ごろで、長い花茎の先端に1つだけ黄色い花を咲かせる。
サギソウ
7月~9月に白い花が咲く。
唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂ける様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれる。
この花には3~4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まる。
花は、特に夜になると芳香を発する。
葉は根出葉が少数つく。
花期になると茎は単立して高く伸び、20cmから時には50cmにも達し、先端近くに1輪から数輪の花をつける。
地下には太い根が少数つく。
また根によく似た太い地下茎が何本か伸び、この先端が芋状に肥大してこの部分だけが年を越す。
サギソウの花言葉は「夢でもあなたを想う」
キンロバイ
キンロバイは高山の岩場に生える落葉小低木。
北海道・本州の山岳地帯に分布する。
他には千島列島、中国、ヒマラヤなどに分布する。
和名は花の形がウメに似ており、黄色であることから「金露梅」。
葉は複葉で、5枚の小葉を持つ。
小葉は長楕円形で長さ3-10cm。
茎は直立せず曲がりくねって伸び、樹皮は茶褐色で古くなると剥がれる。
花は夏に咲き、鮮やかな黄色で印象的である。
ハイマツとよく一緒に生え、山岳地帯の低木群落を形成する。
各地の山岳に離れて分布するためか、地方によって様々な変種に分化している。
ツルニンジン
朝鮮ではトドック(더덕)といい代表的な山菜である。
根をキムチや揚げ物、和え物にし、若芽も食べる。
野生品は少ないので栽培もする。
沙参とも呼ぶが、これは本来ツリガネニンジン属(シャジン)の呼び名である。
日本ではあまり食べない。
しかしツリガネニンジンは長野県などでトトキともいわれ代表的な山菜である。
トドックとトトキの名は関係があるともいわれるが、確証はない。
また高麗人参と同じような効能があるといわれ薬用にもされる。
漢方ではツルニンジン属の他種を含め党参(トウジン)と呼ぶ。
ツルニンジンの中国名は羊乳。
オミナエシ
散比(ちるころ)や花の姿もおうなへし 政公
秋草の中でもあでやかな女郎花。
その名の「をみな」は美女。
そこで一句、女郎花も散り頃になると、さすがに「をみな」とは呼べないなあ。
さしずめ「おうなへし」。
「おうな」は「おばあさん」
当時の男どもはまことに口さがない。
読売新聞「四季」より
とんぼが好きでない人でも必ず知られている、超代表的なとんぼです。
日本の田園地帯や池・沼・公園といたるところで見られるとんぼ。
雄の体に白粉が帯び、それが塩辛こんぶの白い塩にみたてられてこのようなネーミングがついたらしい・・・
六甲高山植物園へのアクセス、行き方歩き方
六甲高山植物園公式サイト
住所:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
JR神戸線「六甲道駅」からバス「六甲ケーブル下」~六甲ケーブル約10分~山上バス約10分「高山植物園」すぐ