智福山法輪寺 十三まいりのお寺

京都府

法輪寺(ほうりんじ)は、京都市西京区にある仏教寺院。山号は智福山。
宗派は真言宗五智教団に属する。
通称:嵯峨虚空蔵。
平安時代には、清少納言の「枕草子」の寺の段において、代表的な寺院として記されており、「嵯峨の虚空蔵さん(こくぞうさん)」として親しまれている。

寺伝によれば、和銅6年(713年)、行基が元明天皇の勅願により、五穀豊穣、産業の興隆を祈願する葛井寺(かどのいでら)として建立したとされる。
その後、天長6年(829年)、空海の弟子にあたる道昌が、虚空蔵菩薩像を安置し、貞観10年(868年)、寺号を法輪寺と称したという。

室町時代、応仁の乱により罹災し、江戸時代、後陽成天皇により再建されるが、幕末、元治元年(1864年)の禁門の変により、再度罹災している。
奥州会津柳津の円蔵寺、伊勢の朝熊山(あさまやま)の金剛證寺とともに「日本三大虚空蔵」と称される。

十三詣り – 3月13日,4月13日,5月13日。
「知恵詣り」とも呼ぶ。
数え年で13歳になった男女が、健康を願い参詣する。
また、お詣りが済んだ後の帰路、渡月橋を渡るまで、後ろを振り返ると知恵が本堂に帰ってしまうという言い伝えがある。

渡月小橋すぐのところから始まる参道の途中、参道西側にこの塚がある。
法輪寺は人形供養の寺としても知られ、伝統工芸の京人形の業者をはじめ、人形関係者の信仰も篤い。
人形供養祭では、全国から人形が納められる。

獣魂供養塔

羊の像
羊は、虚空蔵菩薩の使いといわれる。
周りには雪柳の樹がある。

惟喬親王の故事により、漆寺としても知られる。
惟喬親王の故事とは、嵐山の法輪寺に参詣した時に、漆の製法を菩薩から伝授されたというに因む。

狛牛と狛寅の石像
本堂前にある、狛牛と狛寅の一対の石像。
本尊の虚空蔵菩薩が、丑年・寅年生まれの守護であることにちなむ。

右側に口を開いた阿形(あぎょう)の寅、左側は口を閉じている吽形(うんぎょう)の牛。

平安時代に清和天皇が廃針を納めた針堂を建立したことから、針供養が行われる。

御針供養塔
2月8日と12月8日に針供養が行われる。
針供養法要のときには、皇室から下賜された御針が納められる。
読経後、古式装束の織姫が舞って、諸芸上達の福を授ける。

鐘楼

嵐山のちょうど真ん中くらいに朱色の多宝塔が見えるが、意外と気付いていない観光客の方が多いようだ。

電電宮は、本尊虚空蔵大菩薩の御誓願をもとに電気電波の祖神として電力、電気、電波、電子等あらゆる電気関係事業の発展と無事故安全を祈願します。

法輪寺境内にある電気電波関係者の霊を顕彰する塔。
電気研究者の代表としてエジソン、電波研究者の代表としてヘルツの胸像が掲げられている。

西側の山門、渡月橋側から入りこちらから出るという形になるのかな。

轟橋
境内に入るとすぐに石橋が現れる。
安永9年(1780)に刊行された都名所図会には、
     轟橋 楼門の前にかくる橋をいふ
とあるので、江戸時代の橋がそのまま残ったように思われる。
現在この轟橋の下には池がないため、無用の橋となっている。

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法輪寺へのアクセス、行き方歩き方
法輪寺公式サイト
正式名称:法輪寺西京区(ほうりんじ)
通称名称:虚空蔵法輪寺、嵯峨の虚空蔵さん(こくうぞうほうりんじ、さがのこくうぞうさん)
住所:西京区嵐山虚空蔵山町
電話番号:075-861-0069
FAX:075-861-1830
JR「嵯峨嵐山」駅 徒歩 17分
京福電車「嵐山」駅 徒歩 7分
阪急電車「嵐山」駅 徒歩 3分
市バス「嵐山公園」 徒歩 2分
京都バス「中の島公園」  徒歩 2分
駐車場:法輪寺境内に何台か止められるスペースがあります。(有料)