第1回近畿の駅百選選定駅 浜寺公園駅舎

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「東京駅」や「中之島中央公会堂」など、数々の重要文化財を手掛けた辰野金吾の設計により、1907年に建てられた木造平屋建ての駅舎は、1998年に国の登録有形文化財に登録されている。
第1回近畿の駅百選選定駅。

駅舎は1907年(明治40年)に現在の駅名に改められた時から現存するもので、私鉄最古のものとされている。

テレビ番組等でもしばしば紹介され、近代建築の代表作の一つとして知られる。

なお、近江鉄道日野駅、桜川駅の駅舎は同鉄道の資料によれば当駅より古い1900年(明治33年)開業以来のものとされている。

曳き家に先駆けて実施した構造補強の調査を行ったところ、従来は構造材の柱・梁・斜材などを露出させ構造材以外をモルタルで仕上げた「ハーフティンバー様式」と考えられていたが、旧駅舎の斜材などは構造材でなく装飾材であり同様式でもないことが判明した。

鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)59番の歌詞にて、当駅が登場する。

かけじや袖とよみおきし その名高師が浜の波 よする浜寺あとに見て ゆけば湊は早前に

鉄骨で補強された姿が痛々しい。

建物を解体せずに移動させる「曳家(ひきや)」が実施され、元の場所から30メートルほど西側前方に移動した。

2018年(平成30年)4月15日 – 旧駅舎がギャラリー、カフェ・ライブラリー、イベントホールなどの営業を開始し、地域交流拠点として試験活用される。

木造平屋建ての南北2つの棟の間に通路がある。
南棟はかつて特等客の待合室として使われた。

高い天井、広い窓、シャンデリアが格調の高さを示し、壁際には小さな暖炉が今も残る。

日本最古の公立公園・浜寺公園の真ん前にある阪堺線の単式1面1線の終着駅。

公園前の開放的な空間にたたずむ1面ホームとレトロ感のある駅舎は、地方のローカル線の終着駅的な雰囲気を醸し出している。

浜寺駅前駅は、南海浜寺公園駅開業から遅れること15年の1912年(明治45年)に開業。

ともに1世紀以上の歴史を有する駅だ。

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