菊池渓谷は阿蘇外輪山源流の菊池川にかかり、 瀬や深淵が次々と展開する約4kmの渓谷です。
一帯は阿蘇外輪山を取り囲むモミ、ツガ、ケヤキなど広葉樹の原生林に覆われている。
「渓谷美の極致」と言われた状態で残っており、阿蘇くじゅう国立公園の特別保護地区、菊池水源として名水100選に選定されている。
また、くまもと自然休養林菊池渓谷として森林浴の森百選や、菊池渓谷自然休養林 として水源の森百選等に選定されている。
渓谷の入り口には赤い吊り橋がある(この橋を渡り時計回りに周回する)
渓谷入口の手前の道路下には落差20mの最初の「掛幕の滝」が落ちているが、横からだと全貌が分かり難く、滝正面からだと木々が邪魔になってしまう。
昔は「五郎・十郎滝」とも呼ばれていたそうです。
何人かが滝壺へ落ちて亡くなっているらしい。
今日は水量も少なく迫力に欠けるが、水量のある時は中々見応えのある滝のようだ。
遊歩道のそばに新四国八十八ヶ所巡り地蔵が!
昭和のはじめに網立寺の住職が信仰を広めるため、この地に八十八ヶ所をつくったそうだ。
黎明{れいめい)の滝
上流緩やかな石畳の紅葉ヶ瀬、それを覆う緑の原生林、奇岩、巨岩の渓谷のあいまを縫って流れ落ちる滝、飛散する水しぶきに朝の太陽が輝いて一帯に霧が立ち込め、まさしく夜明けを思わせる景観を呈するところからこの名がつけられたという。(現地案内板より)
水量が多い時は二条の美しい滝になる様ですが、今回は右側は流れていなかった。
滝の上部に目をやれば、紅葉の原生林、巨岩の渓谷のあいまを縫って渓は奥へ続く。
渓の上下が見通せる場所に来ました、一見滑りそうで、危なそうに見えますが皆さん器用に移動して景色を楽しんでいます。
上流、紅葉ヶ瀬の方を見やれば、皆さん渓に降りて景色を楽しんでいます。
この人達は、帰路、右側の道から降りてきたもの。
江戸(細川藩)時代の文政6年(1823)に植林されたスギ(旧藩木)の大木。
紅葉ヶ瀬、夫婦、子供連れ等々、紅葉を楽しんでいる。
菊池渓谷管理人のブログを帰宅後見ると、我々が訪れる前々日、土曜の夜から日曜にかけて、菊池渓谷も風と雨が強く荒れた夜で、風雨の為、広河原附近は葉が落ちてしまいましたが、渓谷全体としてはまだまだ見頃です。
というような書き込みがあった。
残念。
四十三万滝
この滝は高さ10m程と低いのですが、水量も多く、岩を滑るように流れる綺麗な渓流滝です。
ご覧の通り、競争率が激しく中々いいショットが撮れません。
昭和9年、九州日々新聞社が景勝地募集を行ったところ、43万票を獲得し第1位になったことから、この名が付けられたとも言われます。
また、古老の話によれば1日の平均水量が43万石(約7.8万トン)と変わらないことから、そのように呼ばれていたともいいます。
通行限界の広河原までやって来ました、通路を倒木が塞いでいます。
ここは迷?カメラマンがたむろしているようだ。
手前のおじさんは長靴を着用、屈伸運動の最中です。
ここも土曜の夜からの風雨でモミジは散ってしまっている。
川の中のカメラマンも長靴着用です、こういう場所では当たり前のスタイルなんだろう。
菊池渓谷の魅力、それは広河原にあり、でしょう!と言われるような所なのですが、広葉樹の落葉に埋められ「落葉の谷」になっています。
しかし、上流に目をやると、まだ紅葉は残っているようだ。
しかし、これ以上は通行止めで進めないのだ。
画面右側の橋を渡って上流へ行くのだが、橋の手前にロープが張られ「通行止め」になっている。
画面左側には水天宮もあったのだが、これも洪水で流されてしまっている。
ご覧のとおりここから先へはいけません。
行くなと言われれば行きたくなるのが人情、皆恨めし気に上流を眺める。
紅葉ヶ瀬まで戻ってきました、こちらのカメラマン氏、奥さんを助手に撮影に熱中。
ここもいいポイントなのだが、前方のカメラマン氏、撮影に熱中していて、中々どいてくれません。
赤や黄色に色づく木々とコバルトブルーの渓流とのコントラストは、とても素晴らしい。
紅葉ヶ瀬から上流を見る。
ここも中々のポイントだ。
前方の橋を渡って、帰路の周回路へ入る。
まだ、13時半なのだが渓の日暮れは早い、もう陽が陰り始めてい。
これから我々のツアーは今日の最終訪問地、熊本城へ向かう。
訪問時は菊池渓谷管理人のブログを確認しておくとよい。