壱岐島の最高峰の展望台 岳の辻

九州
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標高212.8m。壱岐島で一番高い山。
約20万年前、玄武溶岩流の上に噴出した火砕屑物によって形成された火山砕屑丘で、壱岐の火山活動の最後の姿でもある。

展望台からは壱岐全島と眼下に郷ノ浦の町並み、その背後に原島、長島、大島の渡良三島が見えます。

条件がよければ、北方の海上遙かに対馬の島影が見え、南には佐賀の呼子東松浦半島の山並みを望むことができます。  <案内板から>

岳の辻の森は、天然の照葉樹林であるシイ、タブ、マテバシイと落葉樹林で全体の90%を占めています。

頂上には古代より烽火台や遠見番所が設置され、国防の要衝として重要な役割を果たしてきた。

白村江の敗戦の翌年664年(天智3)に、唐・新羅の来襲に備えて壱岐にも防人(さきもり)と烽(とぶひ)が設置されました。

烽は狼煙(のろし)のことで、信号用の火煙です。

岳の辻の山頂には、この狼煙台が設置され、対馬と壱岐と九州本土を結ぶ緊急連絡用として利用されました。

また幕末には、外国船の侵入に備えて平戸藩の遠見番所が置かれました。

右側は、龍光大神(りゅうこうおおかみ)

龍神様をまつってあります。

龍は、すでにご存知のように、日の神、月の神、地の神を乗せて運び、地上の発展に貢献しました。

胴はへびに似ていて、4本の足と、2本の角があり、空にのぼって、雲をおこし、雨を降らせるという、動物です。

戦時中は、この場所に軍隊の司令部がありました。

この碑には、「葛の花 踏みしだかれて色あたらし この山道をゆきし人あり」と刻まれています。

作者は、釈迢空(しゃくちょうくう)。

明治20年に大阪で生まれ、大正時代に壱岐を2回訪れています。

67歳のときに胃がんで死亡。生涯独身でした。

この有名な葛の花の歌は、壱岐で詠まれたものか、奥熊野で詠まれたものかの論争があります。

葛の花が踏み潰されると、かえって、色が新しくなって、鮮やかに見える、というのはプロの詠み手の優れた感覚ですね。

壱岐出身で戦前から戦後にかけて 国内で活躍した作詞家・松坂直美の「玄海ワルツ」の歌詞を刻んだ碑が置かれている。

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岳の辻展望台へのアクセス、行き方歩き方

長崎県壱岐市郷ノ浦町若松触398-1

郷ノ浦港から車で10分