瑞光寺・雪鯨橋(ずいこうじ・せつげいきょう)

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寺伝によると聖徳太子の建立で、その後火災で衰退しましたが寛永二十年(1643)に復興されました。

雪鯨橋(せつげいきょう)は、大阪府大阪市東淀川区の瑞光寺境内の弘済池に架かる橋で、地元では「くじら橋」とも呼ばれる。

『摂津名所図会』には「初めは橋板とともに鯨だったが、近き頃朽ち損じて今は石橋となる。

高欄の左右は鯨の腮(あぎと・あご)なり。
その尺丈余(長さは3m余)色黒く、難波一州の名奇(めずらしいもの)なり」と記されています。

戦災で堂塔は焼失し、鯨の橋も失いましたがその後も橋は太地町から寄贈を受けて定期的に架け直されてきた。

瑞光寺の境内にある「弘済池(こうさいち)」には、鯨の骨でできた「雪鯨橋(せつげいきょう)」がかかっている。

1756年(宝暦6年)に瑞光寺4代目住職・潭住知忍(たんじゅうちにん)が、南紀太地浦(現在の和歌山県太地町)に行脚した。
太地の村人は捕鯨で生計を立てていたが、折からの不漁のために食べるものにも困っている状況だった。

村の代表者が潭住に豊漁祈願を依頼したものの、潭住は「殺生は仏教の教えに背く」として一度は断った。

しかし村人の困っている様子を見て豊漁祈願に応じることにした。

潭住が祈願をはじめたところ豊漁となり、村の危機は解決した。
後日、村人は瑞光寺を訪問し、お礼として黄金30両とクジラの骨18本を寄進した。

潭住がクジラの供養のために、クジラの骨を使って橋を造ったことが、雪鯨橋の始まりとなった。

現在の雪鯨橋は第6代目で、2004年に北西太平洋(北海道沖)の調査捕鯨で捕獲されたイワシクジラの「下顎の骨」と「扇骨(肩甲骨)」、および2005年に南極海で捕獲されたクロミンククジラの「脊椎」が利用されている。

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瑞光寺へのアクセス、行き方歩き方

住所:東淀川区瑞光二丁目2
阪急電車「上新庄」下車 南東約300m

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